元司書による読書備忘録ブログ。思ったことは全部書き、何様気取りの感想だったり平気でネタバレしたりします。
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『I love you』  伊坂 幸太郎  石田 衣良  市川 拓司  他
2005-10-14 Fri 20:23
I love youI love you
伊坂 幸太郎

祥伝社 2005-07
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 6人の作家が「恋愛」をテーマに書いた短編集。
 まず1話目は伊坂幸太郎の「透明ポーラベア」。最近気になってた作家なんで、ちょっと楽しみに読み始めた。伊坂幸太郎を最初に持って来るとは心憎い。でも私的にはちょっと期待外れかな。何を面白いと思って読み進めたらいいのかわからなかった。もしかしたら私が恋愛モノ苦手だからか、案外微妙な作家だなぁと思った。
 でもやっぱ最後まで読んだ時の完成度の高さは凄い。ちょっとあり得ないけど、フィクションとしていい感じで読み終われた。

 2話目は石田衣良の「魔法のボタン」。これは好きな作家だけど、この人の恋愛小説は初めて読む。期待を裏切らない、すっきりと読める石田衣良らしい小説だった。こういうのは好きだな。

 3話目は市川拓司の「卒業写真」。これは面白い。この本の中で一番、万人受けする話じゃないかなぁ。ちょっと混乱するけど、そこがまた良かった。

 4話目。とうとう来た!この作家のために、恋愛アンソロジーなんかタルい物読んだんだっ!中田永一の「百瀬、こっちを向いて」。ネットする乙一ファンなら聞いたことあるはず。そう、乙一がペンネームを変えて書いたという噂のこの人!謎多きこの人!
 確かに似てた。激似。確信とまではいかないけど。私が乙一が好きな理由は、彼の文章が私にとって非常に相性がいいから。最初の数行でスコーンとのめりこんで読んでしまう。それがこの中田氏にも感じられて、例え別人だったとしてもこの小説は好きだと思う。タイトルは変だけど、読んでみると納得できるタイトル。最後にほっと息をついて、気になってたことが余すとこなく解決してるところも私好みだった。

 5話目は中村航の「突き抜けろ」。アンソロジーで必ずいるよね、こういうちょっと軌道が外れたの書く人。恋愛小説じゃないよね、これ。中心は野郎同士で青春して、それに無理やり主人公のちょっと変わった恋愛をねじ込んだみたいな。恋愛の部分、むしろない方が面白かったように思う?

 6話目、本多孝好の「Sidewalk Talk」。唯一大人な話だった。離婚を決意した夫婦が最後の食事をし、付き合い始めの頃を思い出しながら話すというもの。お互い気持ちは残ってるっぽいけど、それでもやっぱり離婚は変わらないらしい。大人の世界すぎて未婚の私には難しいけど、「いい離婚」って感じで良かった。最終話にふさわしい話だったと思う。 

 全部書いてから気付いたけど、収録は著者の50音順?じゃあ伊坂幸太郎が最初だったのは偶然か。
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『ファウストvol.4』  乙一  北山 猛邦  佐藤 友哉  他
2005-05-14 Sat 21:18
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乙一

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 『ファウストvol.4』を読んだ。すごいんだよ、講談社。乙一、北山猛邦、佐藤友哉、滝本竜彦、西尾維新の5人を「合宿」と称して沖縄に連れて行き、カンヅメで小説を書かせるという企画をしてるの。で、「ライブ小説」とか言って本に載せちゃってるとこがすごい。しかも最後に、東浩紀の評価付き。そんでもって、イラストが舞城王太郎。アンタ小説家じゃん!どんだけ豪華なんだよ。いやはや。
 内容は「上京」をテーマに1篇ずつ書いた短編小説と、5人でリレー小説。すげぇ・・・・。メンバー的に豪華すぎ・・・・。まぁ私は西尾維新はものすっごく嫌いなんだけど。
 「上京」をテーマにした小説は、嬉しいことに東浩紀が乙一(「子供は遠くに行った」)を大絶賛!!!素人目にも乙一が一番良かったもんなぁ。テーマの絡ませ方とかさすが!って感じだし、私の大好きな叙述レトリック使ってるし。話もすごく深かった。
 意外だったのは西尾維新が普通だったこと。この人はいつも、都合のいいミステリーだったり、萌キャラ目指してるような痛々しい女の子が出てくるような、不自然な話ばっかで嫌いなんだけど、今回は普通に面白かった。
 滝本竜彦はいつもと同じにしか見えん・・・・。まぁ彼の場合はあの痛々しさが持ち味になってるんだけど。これも普通に面白かった。
 あとの2人はつまらなかった。
 で、リレー小説だけど。作家は50音順で書いてる。1番手、乙一。素晴らしい!!!でもまあ、無難な設定にしてるなぁ。乙一らしさを出したら、誰もついてけないんだろうか。なんと、ラストが西尾維新なんだ・・・・。ラストに西尾が西尾らしさを出したがために、リレー小説はイマイチ好きになれなかった。
 東浩紀も言ってたけど、乙一は万人受けするけど、西尾は特定のタイプにしか受けないんだよね。私は西尾を嫌いと思う人間だから、やっぱアンカー西尾はちょっと・・・・。あ、アンカー乙一っていうのも読んでみたい気がする。
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『ファウストvol.2』  乙一  滝本 竜彦  佐藤 友哉
2005-04-26 Tue 23:23
ファウストvol2ファウストvol2
小畑 健 D.K 西村 キヌ

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 乙一の短編に大注目。「F先生のポケット」というタイトルなんだけど、相変わらず奇抜で面白かった。
 主人公とその友達がドラえもんのポケットを手に入れてしまって、友達の方が大暴走して気に入らない人をスモールランプで小さくして、水槽に閉じ込めていく話。
 面白いんだけど、何か手抜いてないかな?思いつくままっぽい。小説の乙一というより、あとがきの乙一っぽい。ま、面白かったからいいか。
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『暗闇(ダークサイド)を追いかけろ』  秋野 照葉  他
2005-02-23 Wed 23:28
暗闇を追いかけろ (カッパノベルス)暗闇を追いかけろ (カッパノベルス)
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 光文社が出した、17人の作家のミステリーが載ってる短編集。乙一の作品が載ってるというだけの理由で読んだ本。収録作が載ってる本は持ってるけど、17人の中でどういう位置なのか興味あって。
 一応全部読んだけど、この本は趣旨が暗いなぁ。爽快な展開みたいなのは皆無。グロい系ばかりだ。ウジ虫がいっぱい出てきたりとか、幽霊が出たりとか、背中の肉を剥がれたりとか、ワニに食べられたりとか、他にも色々。表紙をよく見たらホラー&サスペンス編と書いてあった。どうりで怖いと思った・・・・。
 初めて読んだ作家が多かったけど、鯨統一郎とか森福都とか面白かった。あと、いつか読もうと思ってた西澤保彦は意外と面白くなかった。
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