読んだ本をひたすら記録する備忘録ブログ。思ったことは全部書き、平気でネタバレしてます。
『こわれた腕環−ゲド戦記2』  アーシュラ・K.ル・グウィン
2006-08-05 Sat 13:00
こわれた腕環―ゲド戦記 2こわれた腕環―ゲド戦記 2
アーシュラ・K. ル・グウィン

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 1巻とは主人公が変わる。地下墓所にいる「名もなき闇のものたち」を祀る「喰らわれし者」として育てられたアルハ(テナー)という大巫女の少女が主人公。
 伝説の腕環の欠片を探すために潜入したゲドを捕らえたけど、ゲドによって「闇のものたち」から開放された。大巫女として育てられたアルハが、少しずつ自我を持ち始めていく話。
 アルハの立場と地下墓所の話で前半が埋め尽くされて退屈だったけど、ゲドが登場してからは次第に面白くなっていった。それに、やっぱり深い。信じていた「闇のものたち」は何もしてくれないと知り、墓所を捨ててゲドと共に行く道を選んでおきながら、初めて手にした自由に戸惑ってしまう。自由であることの重さ、難しさをゲドが教えてくれるけど、いい年齢のはずの私が読んでズシンと来るわ・・・。28歳にして、自由に伴う責任を未だに全うしてないに等しいからなぁ。
 1巻ではゲドの少年期・青年期が描かれていた。2巻ではいきなりオッサン臭い。いや、正確な年齢や風体は書いてないんだけど、いつの間にか大きな冒険をこなした事になってるし、あの悟りっぷりはオッサンだと思う。『ゲド戦記』をゲドがメインだと思ってた・・・というか普通はそう思うだろうから、軽く驚いた。
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『影との戦い−ゲド戦記1』  アーシュラ・K.ル・グウィン
2006-08-03 Thu 13:12
影との戦い―ゲド戦記 1影との戦い―ゲド戦記 1
アーシュラ・K. ル・グウィン

岩波書店 2000
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 いつか読みたいと思ってた有名ファンタジーだけど、もたもたしてるとジブリの映画化の話が持ち上がり、さらにもたもたしてると映画が始まったっぽい。
 魔法使いの素質を持って生まれたハイタカ(=ゲド)は、より多くのことを知るために魔法使いの学校へ入った。成長の早かったハイタカは自分の力を過信して禁じられた呪文を唱えてしまう。その結果、死の国から「影」を呼び出してしまい、大きな犠牲を強いられるという話。
 最近のファンタジーはエンタメ性が強いけど、やっぱ昔のファンタジーは深い。独自の世界設定がしっかりして揺るぎないし、主人公の孤独や葛藤、自分との戦いなんかがずっしりと描きこまれている。
 そういえば、最近のファンタジー文学って主人公がいい子ちゃんすぎるな。ハリポタ、ダレン・シャンもそうだし、エミリー・ロッダ、ラルフ・イーザヴなんかが書く主人公達もヒーローテイストが強すぎる。嫌いじゃないけど、ファンタジー文学の単調さが濃くなってきてる気がする。
 この世界での人間は、本当の名前を隠す。また、物や動物にも真の名前がある。真の名前を知ることができればその人や物を支配することができる。ということになってる。要は「真実を見極めろ」ってことなんだろうけど、深いよ、グウィン女子・・・。この本を読んで、一番気に入った部分だった。
 『ゲド戦記』は『指輪物語』『ナルニア国ものがたり』と並ぶ、世界三代ファンタジー。『指輪物語』は一応読んだけど、『ゲド戦記』は読み始めたばかりだし、『ナルニア国ものがたり』はまだシリーズの半分くらいしか読んでない。できれば世界三代ファンタジーを制覇したい。
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『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 ハリー・ポッターシリーズ5』  J.K.ローリング
2006-07-17 Mon 20:22
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 ハリー・ポッターシリーズ第五巻 上下巻2冊セット(5)ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 ハリー・ポッターシリーズ第五巻 上下巻2冊セット(5)
J. K. ローリング J. K. Rowling 松岡 佑子

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 最新のやつではなく、1年前に出た5巻をやっと読んだ。最近のハリポタって上下巻だけど、佳境に入るまでがだらだらし過ぎて無駄に長い気がする。
 ハリポタ読んでていつも思うんだけど、イギリス人ってデリカシーないな。不遇のハリーをあざ笑ったり、危機一髪だったのに馬鹿にしたり。最初はマルフォイという根性曲がりなライバルとその仲間だけだったのに、最近のシリーズでは村八分。ハリーが英雄的偉業を成し遂げて、わーっと喝采浴びても次の巻ではまた何かが起こって村八分になっている。ハリーのカリスマがなさすぎるんだろうか。また、ハリーを敵視している教師、スネイプの大人気なさも気になる。
 今回の村八分はひどかった。学校だけなら「子供って残酷」といったところだろうけど、メディアやら行政に関わる人も大人気ない。大人の読み手としては、この辺りに子供騙しを感じる。
 それと、ロンの存在意義って何だろうか。仲良し3人組で、ハーマイオニーは秀才タイプ、ハリーはクディッチという謎スポーツの天才プレイヤー、そして英雄の役どころ。ロンは?勉強もダメ、本番にも弱いし、女の子にももてないし、周囲と一緒になってハリーを村八分という卑怯っぷりも見せてくれた。ロンより、ロン兄の双子の方が魅力あるキャラクターのように見えるんだけどな。1巻では3人ともそれぞれ活躍するシーンがあったのに、最近ではロンだけ愚鈍に書かれている。そのくせ寮の監督生になるという疑問。わからないよ、ローリングさん。
 とはいえ、さすが人気の本。話が進展し始めると面白い。児童書なのに結構残虐なこともちらっと書いてあったりする。変に優しい表現にして緊迫感を損なうようなことはしないっていうのはいい。
 ハリポタは7巻で終わりらしい。既に6巻が出ているから、多分来年辺りに終わるんだろう。4巻で、ライバル(セドリックだっけ?)がハリーの身代わりとなって死に、5巻では両親のいないハリーが親代わりと慕うシリウスが死んだ。6巻ではダンブルドア校長が死ぬらしい。ローリングさん、7巻ではハリポタ仲良し3人組の中の誰かが死ぬっぽいことを言っていた。
 私は中心人物が死ぬ本や映画が好きじゃない。そして、最後に主人公が死ぬ話は最も嫌い。この人気小説がどんな終わり方をするのか、ローリング初作だからこそ気になる。
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『世界で一番の贈りもの』  マイケル・モーパーゴ
2006-02-27 Mon 21:46
世界で一番の贈りもの世界で一番の贈りもの
Michael Morpurgo Michael Foreman 佐藤 見果夢

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 古い机を買った主人公は、引き出しの中から手紙を見つけた。読んでみると、第一次世界大戦中にイギリスの大佐だった男が妻に「クリスマス休戦」が起こったことを教える手紙だった。
 第一次世界大戦の初期、最前線の兵士達が自発的に休戦を決め、互いにクリスマスのお祝いをしたという実話に基づいた絵本。手紙は、ドイツ軍がイギリス軍に白旗を振るところから始まっている。それからお酒を飲み交わしたりケーキを分け合ったり、文学について語り合ったりサッカーをしたりと和やかなシーンが続く。
 乾いた心に潤いが欲しく、感動的な話を読もうとこんな絵本を手に取ってみた。ところが、何だかいまいち。もちろん素敵な話なんだけど、あまり感動を呼び起こされない。休戦が行われる前に、お互い戦ってたという部分が全く書かれていないからかな。戦争についてあまり知識がない私にはピンと来なかった。
 前日までは激しく殺しあってたとか、その辺のシーンの対比があれば号泣できそうな話だったのにな。私のイメージ力のなさが残念。
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『朝びらき丸東の海へ−ナルニア国ものがたり3』  C.S.ルイス
2006-02-26 Sun 19:33
朝びらき丸 東の海へ (ナルニア国物語)朝びらき丸 東の海へ (ナルニア国物語)
ポーリン・ベインズ 瀬田 貞次

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 ナルニア国ものがたりシリーズ3冊目。今回、ナルニアの世界に行くのは次男のエドマンド、次女のルーシィと、いとこのユースチス。ナルニアの王となったカスピアンと共に、東を目指す航海をする。
 1巻と2巻は「戦争」だったけど、今回は「冒険」。親戚の家から突然ナルニアの海に引き込まれた3人は、カスピアン王の船に引き揚げられる。カスピアン王は、ナルニアのミラース王時代に東の海を探検する口実で追い払われた7人の卿を探す旅の最中だった。エドマンドとルーシィは嬉々として、ユースチスは嫌々ながら、この旅に同行することになる。
 その旅でユースチスが竜になってしまったり、何でも金に変えてしまう川を発見してカスピアンが国益にしようとしたり、「のうなしさん」達のためにルーシィが魔法使いの本を覗き見に行くなど、それぞれ心の内にある醜さを垣間見る事件があるのが印象的。ユースチスは途中まで独善的な嫌な奴だったんで、お約束にも精神的に成長した。エドマンドは過去に大きな罪を犯してアスランに赦された身だから、この巻ではわりといい子。
 今回アスランは、彼がルーシィ達の世界でも存在すると教える。ただ、違う名前で呼ばれるそうだ。それが誰なのかはこの本では教えないけど、誰のことを指すのかは有名な話だというのは前知識で知っていた。読む前は大して気にならなかった事柄だったけど、ここまで読んでそんなこと言われると知りたくなってくる。全巻読めばわかるかなぁと思ってたけど、私は誘惑に勝てずにインターネットで調べてしまった。なるほどねぇ。言われてみれば。って、こういうやり方って良くないんだろうなぁ。
 アスランによると、ルーシィたちはもうナルニアには来れないんだそうだ。成長しすぎたんだって。大人の読者としては悲しい決まりごとだ。とはいえ、次の巻でもルーシィたちが登場するという調べはついてる。って、大人って楽しみを先にとっておくことができないんだなぁとしみじみと情けなくなってしまう。
 日本では1966年出版なのかな?アマゾンの画像は新装版。
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