元司書による読書備忘録ブログ。思ったことは全部書き、何様気取りの感想だったり平気でネタバレしたりします。
スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

別窓 | スポンサー広告 |
『王国 その2 痛み、失われたものの影、そして魔法』  よしもと ばなな
2006-02-21 Tue 21:55
王国 その2 痛み、失われたものの影、そして魔法王国 その2 痛み、失われたものの影、そして魔法
よしもとばなな

新潮社 2004-01-30
売り上げランキング : 7836
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 読み始めた本は面白くなくても最後まで読み通す主義。主義って言うか意地かな。評価の高い作家さんなら、なおさら。よしもとばななは私にとって、その代表的存在だと思う。いつか私にも理解できるかもしれないと、がんばって読み通している。
 というわけで、『王国』の2巻目を読んだ。以前一緒に暮らしていた祖母と似た存在だった楓がいなくなり、突然ホームシックになって生活が乱れてしまう主人公が描かれている。
 主人公がその感性を持って色んなことを丁寧に語り、言い方を変えて何度も表現する。感性で描かれたような小説であり、大きな事件もなければ人間同士の衝突もない。退屈な小説だとしか思えない。でも何でか人気なんだよなぁ。私って感受性弱いのかな?
 この巻はこれといったストーリーもなく、雫石の毎日だけ。大きな出来事はなく、小さな出来事ばかり。その小さな出来事を大きく扱う点がよしもとばななの才能でもあり、私がつまらないと感じるところでもある。
 1巻では雫石は、既婚者の真一郎くんと不倫関係になる。2巻では真一郎くんは離婚するけど、だからといって雫石と結婚したいと言うこともなく、これまで通りの関係が続く。でも2人は深く愛し合っている。どこにも向かわない関係のままなんだろうか?浮世離れしている2人とはいえ、時々会うだけで満足するというのは恋愛なのかな?生活の基盤を同じにしたいと思わないんだろうか。その辺りは書かれていない。
 次巻に続くそうだから、勝手に色々想像するのは控えたい。あくまで「小説」なんだから、思ったとおりの幸せ街道を行くとは考え難い。フィクションであり、そう好きじゃない話であっても、やっぱり最後は幸せに終わってほしいと思う。
 ところで、よしもとばななの会話文って不自然に感じる。何というか、正しい日本語って感じ。正しい日本語で話す人がそう多くいるはずもなく、実際はそれぞれの環境や個性が滲み出るもんだと思うんだけどな。トーンが上がる様子もなく、淡々と正しい日本語を話す人物達はちょっと不気味。
別窓 | [や行の作家]や行その他の作家 | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<『朝びらき丸東の海へ-ナルニア国ものがたり3』  C.S.ルイス | よむよむ記 | 『王国 その1 アンドロメダ・ハイツ』  よしもと ばなな>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック


| よむよむ記 |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。