元司書による読書備忘録ブログ。思ったことは全部書き、何様気取りの感想だったり平気でネタバレしたりします。
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『容疑者Xの献身』  東野 圭吾
2006-03-12 Sun 00:28
容疑者Xの献身容疑者Xの献身
東野 圭吾

文藝春秋 2005-08-25
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 やっとここまでたどり着きいた。この本を読むために『探偵ガリレオ』と『予知夢』を読んだ。その2冊を読んで、正直微妙だと思ってたこのシリーズ。『容疑者X~』でガツーンとやられてしまった。前2作はプロローグに過ぎなかったと思う。これでこそ東野圭吾。
 衝動的に殺人を犯してしまった母娘を、隣の部屋に住む天才数学者が完全犯罪に仕立てようとする話。全部読んで初めて、計画の緻密さがわかるという代物だった。「献身」の意味もやっとわかった。
 最後に湯川さんが取った行動は正しかったんだろうか。石神さんが何をしてでも守ろうとした母娘なのに、話さずにいられなかったのは善なんだろうか。湯川さんとの友情を壊してでも逮捕すると言い切った草薙さんの人間性は?でも、そうせずにはいられないのが2人それぞれの「正義」で、人間臭さを捨てきろうとしている姿がいい。
 石神さんはただ母娘の幸せを願って、別の男と幸せな結婚をすることまで望んだのに、すべてが破綻した。この東野圭吾の厳しさ、重量感、嫌いじゃない。でも立て続けに読むと自分の心が破綻しそうだわ。
 ちなみに今回、ちゃんと草薙さんを頭いい人として描写してあった。今までがひどすぎたんだよね・・・。マヌケなとこだけ際立たせてた。警視庁捜査一課の刑事があんな抜け作なはずないのに、そういとこばっか書いてたんだもんなぁ。
 それから、警察の捜査のいい加減さは相変わらずかな。日本の警察はもうちょい優秀だと思うよ。なんで検死解剖してないの?指紋照合だけで被害者を決め付けていいの?草薙さん、単独行動多すぎでいいの?こんなツッコミしてたらこの小説は楽しめないの?このシリーズの中の警察は無能だという設定を前2作で学んでた。着眼しちゃいけないところは深く考えなかったから楽しめたんだろうな。いきなりこれから入ってたら、そこら辺が気になって集中できなかっただろう。
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