元司書による読書備忘録ブログ。思ったことは全部書き、何様気取りの感想だったり平気でネタバレしたりします。
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『イン・ザ・プール』  奥田 英朗
2006-06-21 Wed 18:54
イン・ザ・プールイン・ザ・プール
奥田 英朗

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 以前『空中ブランコ』を読んだけど、本来ならこの『イン・ザ・プール』が1巻目だったようだ。『空中ブランコ』は2巻目で、3巻目となる『町長選挙』が伊良部シリーズとして最近出ている。というわけで、急いで読む。
 幼稚で突拍子もない精神科医の伊良部の話で、全話が彼を訪れる患者の視点で描かれている。彼らはわりと重度な精神障害に陥った人々だけど、何となく伊良部と関わっているうちに変なきっかけで治っていく。
 2巻では伊良部はバカっぽく書いてあったけど、1巻ではそこら辺は微妙に書いてある気がする。バカと見せかけておいて実は単なるバカじゃなさそうだけど・・・くらいの表現だと思う。
 あと、出てくる奇病は1巻の方が面白い。なぜ2巻で質を落としたのだろうか。
 
「勃ちっぱなし」:まあ、そういう病気。精神的なものではないかと精神科に通う男性の話。

「コンパニオン」:被害妄想に駆られ、常に誰かに見られているような気がする女性の話。エスカレートしていく様子が面白い。でも、容姿がきれいなのに売れないアイドル程度しかなれなかったというのは悲しい話でもある。

「フレンズ」:ケータイ依存症の高校生の少年の話。ケータイを持ってないと手が震えたり、不安でたまらなくなる。明らかに若者のケータイ依存を皮肉ってるけど、全然イヤミじゃなくて面白い。ラストのまゆみさんは素適。

「いてもたっても」:タバコの火の不始末が気になって仕方なくて、外出すら困難になってしまった男性の話。伊良部のせいで症状がどんどんエスカレートしていったけど、結局治らなかったな・・・。いいんだろうか。でも、その強迫神経症のおかげでうっかりヒーローになったりと、いい感じにまとまってて良かった。

 という5作。
 2巻『空中ブランコ』は面白いけど何となく心に残らない本だったから、この本も期待はしてなかった。でも面白かったなぁ。3巻『町長選挙』を読むのが楽しみになった。
別窓 | [あ行の作家]奥田 英朗 | コメント:0 | トラックバック:0 |
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