元司書による読書備忘録ブログ。思ったことは全部書き、何様気取りの感想だったり平気でネタバレしたりします。
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『こわれた腕環-ゲド戦記2』  アーシュラ・K.ル・グウィン
2006-08-05 Sat 13:00
こわれた腕環―ゲド戦記 2こわれた腕環―ゲド戦記 2
アーシュラ・K. ル・グウィン

岩波書店 1982-01
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 1巻とは主人公が変わる。地下墓所にいる「名もなき闇のものたち」を祀る「喰らわれし者」として育てられたアルハ(テナー)という大巫女の少女が主人公。
 伝説の腕環の欠片を探すために潜入したゲドを捕らえたけど、ゲドによって「闇のものたち」から開放された。大巫女として育てられたアルハが、少しずつ自我を持ち始めていく話。
 アルハの立場と地下墓所の話で前半が埋め尽くされて退屈だったけど、ゲドが登場してからは次第に面白くなっていった。それに、やっぱり深い。信じていた「闇のものたち」は何もしてくれないと知り、墓所を捨ててゲドと共に行く道を選んでおきながら、初めて手にした自由に戸惑ってしまう。自由であることの重さ、難しさをゲドが教えてくれるけど、いい年齢のはずの私が読んでズシンと来るわ・・・。28歳にして、自由に伴う責任を未だに全うしてないに等しいからなぁ。
 1巻ではゲドの少年期・青年期が描かれていた。2巻ではいきなりオッサン臭い。いや、正確な年齢や風体は書いてないんだけど、いつの間にか大きな冒険をこなした事になってるし、あの悟りっぷりはオッサンだと思う。『ゲド戦記』をゲドがメインだと思ってた・・・というか普通はそう思うだろうから、軽く驚いた。
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