元司書による読書備忘録ブログ。思ったことは全部書き、何様気取りの感想だったり平気でネタバレしたりします。
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『女王様と私』  歌野 晶午
2007-06-14 Thu 11:06
女王様と私女王様と私
歌野 晶午

角川書店 2005-08-31
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 主人公の真藤数馬は44歳で親に寄生するニートであり、小学生の少女しか愛せないロリコンであり、金髪の人形「絵夢」と会話する電波系。そんな彼が「女王様」な小学生の少女に出会い、高価な場所で食事を奢る事を何度か強要される。押しの強さに断れずにいるうちに殺人事件に巻き込まれ、犯人と思われても仕方ない状況に追い込まれていく。
 一部文化圏の言葉使いを用いた会話文が多く、女の子が「ぁたしゎ」「だぉ」「でそ」とか「ヴォケ・デヴ」とか言う言葉使いは少々読みづらい。でもこの本の世界には馴染んでる。全部読み終わると、その馴染みっぷりがよくわかる。
 この世界は最近の少数派の濃い文化をふんだんに盛り込んでいる。ニート、ロリコン、電波系は前述通り。他にも援助交際、リスカマニア、ペドフィリア、ホモなど。これだけの物を盛り込んでるんだから、相当読者を選ぶだろうな。一定年齢以上は絵夢の言葉使いで既に読めないだろうし、正統派を愛する人は邪道に映るだろう。
 どう解決するのかと先へ先へと読み進め、最後にはぎゃふん。まさかそうきたかと。ミステリージャンルだとは思うけど、もの凄い構成というか、私の中の常識を超えた結末だった。章題の「妄想」「現実」に、大いに納得。私はいい意味で裏切られたと思った。
 それにしても、主人公は終始キモ男だったな。
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