元司書による読書備忘録ブログ。思ったことは全部書き、何様気取りの感想だったり平気でネタバレしたりします。
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『沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ2』『〃 巻ノ3』『〃 巻ノ4』 夢枕 獏
2007-07-23 Mon 13:47
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 密教を学ぶために遣唐使として唐に渡った空海が、ちょうど唐で起こっている呪術事件に巻き込まれる話。全4巻。
 濃かった・・・。すんごい濃い内容だった・・・。わりと面白かったんで1冊あたり5センチほどの厚さにもめげずに読んだけど、人間関係は複雑な上に国籍がバラバラ。読み進めれば進めるほど色んな人が出てきて、途中から人間関係を理解できないなんて気にしないことにした。実際あの時代の唐は人種の坩堝だったんだから、こういう複雑さもリアルといえばリアル。
 ある唐人の家に不思議な猫が住み着く所から始まったこの話。夢枕獏が得意とする「呪」(「しゅ」と読むらしい。多分呪術とかそういう意味)の事件が織り込まれ、ちょっとしたオカルトテイスト。
 空海はその天才ぶりから唐でも有名になり、その事件の核心に徐々に近付いていく。空海が遣唐した年の60年前に起こった安史の乱の関係者も絡み、人間関係がさらに複雑化。色々詰め込みすぎてる気はするけど、分裂することなくまとまってるのはさすがだった。
 でもこの作者の作るキャラ、主人公以外に魅力を感じないんだけど。主人公の空海と準主人公の橘逸勢は、安倍晴明と源博雅そのまんま。最終的には博雅よりマヌケだったくらいで、段々かわいそうになってくるくらいだった。遣唐使なんて並みの天才じゃ行けないだろうに、こういう形でしか主人公を引き立たせないと表現できないのはちょっと興醒めかな。
 でも、安史の乱やその後楊貴妃が阿倍仲麻呂に連れられて日本に渡ったという伝説、空海が不空三蔵の生まれ変わりと言われるほどの天才ぶり、白居易や白楽天という有名詩人と彼らが作った詩などというフィクションだけじゃない部分が絡んでいて、やっぱ面白い。

 余談だけど、昔は白文だけである程度読めていた漢詩を全く読めなくなっていた事に軽いショックを覚えた。それどころか、書き下し文さえ理解できない始末。どんどんアホに磨きがかかるなぁ。
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