元司書による読書備忘録ブログ。思ったことは全部書き、何様気取りの感想だったり平気でネタバレしたりします。
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『ダンプえんちょうやっつけた』  ふるた たるひ/たばたせいいち
2016-09-14 Wed 12:27
ダンプえんちょうやっつけた (絵本・ぼくたちこどもだ)
古田 足日
童心社   1978.04.20
売り上げランキング: 207,878

 1978年出版の名作。「わらしこほいくえん」の豪華な園長先生と、年長クラスの9人の子供達の話。
 どんな遊びをしても園長先生には敵わないため、子供達はいつも悔しい思いをしていた。ある日、ちょっと遠くにあるために行ったことがない「ひなたやま」に出掛けた園長先生と年長クラスのメンバー。子供達は自分達でルールを決めて、海賊ごっこを始める。
 最初は見ているだけだった園長先生も途中で参加すると言い出し、「ダンプえんちょう」と子供達の戦いになった。


 ダンプ園長は、どんな遊びをする時も手を抜かず本気でやる。わざと負けたりはしない。それでいて要所では、とても優しさを感じる。共通の敵に立ち向かう子供達の逞しさと団結力は凄くて、この9人は未来永劫仲いいんだろうなって思った。
 本気で戦ってる両者が楽しくて、最後のクールダウンで終わるのが残念なくらい。今回はたかしとさくらが一番目立ってたけど、他の子が活躍する話が出てたりしないんだろうか。知り得る限り出てないとは思ってたけど、改めて調べてみたらやっぱりない。古田さん、シリーズ物のイメージが全くないもんなぁ。でも、売れたから続編書くってしないところに、勝手に潔さを感じる。続編を描けそうな物なのに1冊で終わる名作の唯一無二感は、結構好きかもしれない。
 最初に笑っちゃうのが、やんちゃで負けず嫌いな感じのたかしのあだ名が「ガラパン」ってとこ。お母さんが忙しすぎてパンツを洗濯できなかった時、お母さんのパンツを履いて登園するらしい。いや、お前はパンツ以前にズボン履けよ。むしろノーパンでいいからズボン履け。ズボンも洗えないのかな?いや、ズボン洗濯してなくてもいいから、履いて来なさい。
 本当、大人になって色んな事が見えてくる。ここは認可外の保育園だとか、たかしの家の貧しさを感じたり。ダンプ園長はもしかしたら、毎年年長クラスだけを「ひなたやま」に連れて行ってるのかもしれない、とか。ラストで滑り台代わりの神社の階段桁滑りで、たかしがさくらを支えて一緒に滑ってあげると優しさとか。ダンプ園長は何歳なんだ、結婚してるのか?結婚指輪はしてないけど・・・と、色々謎。
 この本とても音読しやすい。言葉を大事に考え抜いて書かれたんだろうなぁって思う。「えんちょうがダンプで おれはガラパン」の歌とか節つけなくてもリズムを感じる。
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