元司書による読書備忘録ブログ。思ったことは全部書き、何様気取りの感想だったり平気でネタバレしたりします。
『夢をかなえるゾウ』  水野 敬也
2016-07-17 Sun 01:13
夢をかなえるゾウ
夢をかなえるゾウ
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水野 敬也
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 主人公の「僕」は、自分を変えたいと思いつつ三日坊主を繰り返すサラリーマン。ある翌朝目が覚めると、ガネーシャと名乗る大阪弁の像が居座っていた。本当に自分を変えたいと思っているなら、今日から自分が1日1つ出す課題を実行するように言う。
 ガネーシャに振り回され、半ば強引に課題をクリアさせられていった「僕」は、自分を変える事がいかに些細な事の積み重ねであり、その事自体がとても難しい事であるかを知っていく。

 自分はこの方法で成功しましたって本は多いけど、自分はこの本読んで成功しましたって話はほとんど聞かない。ごく稀にテレビとかで聞かなくもないけど、それはアナタのポテンシャルが凄かったのよと思ってしまう。
 ただ、未だに読書リハビリ中の私にとってある程度面白くて読みやすければ何でもいいやって具合で読み始めた。
 期待してなかったけど、思った通り大して面白くなかった・・・。やっぱ自己啓発系は合わないわー。物語の形式を取ってあるけど、物語そのものも大して面白くない。ま、会話文中心で読みやすくはあるけど。でもちょっと単調で飽きる。「僕」とガネーシャのじゃれ合いがもう、退屈で仕方ない。
 自己啓発系って、基本的に対象がサラリーマンなんだろうね。専業主婦の現在はもちろん、社会人の頃でさえ専門職の私には実行しづらい物が多かった。最初の課題が「靴を磨く」だった時点でもうダメ。社会人時代はスニーカー履いて出勤し、美脚サンダルに履き替えて仕事してた私には合わない。現在は、外出は幼稚園の送り迎えと買い物がほとんどだし。
 その他の課題は現在でも実行可能だと思うけど、しょっぱなからズコーッときた私はもう他の課題は流し読み。うーん、言いたい事はわかるけど、多分私はしないなコレ・・・という物ばかり。
 ガネーシャは偉人の行動や名言を紹介しながら「僕」を説教する。偉人の事だけあって、全てどこかで聞いたような事柄ばかりなんだけど、それは後半でガネーシャ自身も、自分が言った事は全て「僕」の部屋の本棚にある本に既に書いてある内容だと言っていた。ただ、それを実行する事が難しい事。その難しさの理由は納得かなぁ。現状に「足りない」と思うほど、そこを満たすのが難しいという矛盾。でも継続しないと変われない。結局、変わる事って難しいんだよね。
 単なる私事になるんだけど、現在ニートのような専業主婦をしている。「専業主婦だって忙しいのよ!」と胸張って言えるタイプじゃなくて、「今日もこれだけしか家事してません、ごめんなさい」と配偶者に謝って宥められるようなタイプ。こんな自分を変えたいと思うけど、そもそもがだらしないから自分を奮い立てられるだけの気力が出ない。ガネーシャ、あんたの言う通り。
 それぞれの課題に付随する物語はつまらなかったけど、でもラストのガネーシャの言葉は重みがあったと思う。
 この本を読み終わって、さて感想ブログ書くか、とパソコンデスクに向かったら親戚からもらったバリ土産のガネーシャ像が置いてあってちょっとビビった。
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