元司書による読書備忘録ブログ。思ったことは全部書き、何様気取りの感想だったり平気でネタバレしたりします。
『涼宮ハルヒの憂鬱』  谷川 流
2009-05-31 Sun 21:25
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谷川 流

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 高校に入学したキョンこと「俺」の後ろの席にいた涼宮ハルヒは、文句なしの美少女ながらとてつもない奇人変人だった。「普通じゃないこと」を探し求め、話し掛けるクラスメイトを邪険にする彼女はクラスでも浮いてくるが、何となく1日1回日課のように話しかけていた「俺」。ある日突然、「不思議」を追い求めるクラブを作ることに協力させられることになる。
 結成された「世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団」略して「SOS団」は、「俺」の他に、唯一の文芸部部員だったが部室を乗っ取る際に部員にされた長門有希、萌えでロリ系なのに巨乳という理由だけで連れて来られた朝比奈みくる、季節はずれの転校生だから怪しいという理由だけで勧誘された古泉一樹が加わった。
 他の部員も自分同様に猪突猛進で高飛車なハルヒに付き合わされているだけだと「俺」だったが、実は長門は情報統合思念体によって造られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェースであり、朝比奈は未来人であり、古泉は超能力者であり、全員が各々の世界で起こっている不思議な現象の中心にハルヒがいて、そのハルヒが選んだ「俺」に鍵があるようだと言う。
 聞くだけは聞いた「俺」だったが、後日彼らの言う事を信じざるを得ないことを次々に経験する。

 人気シリーズ、やっと読めた。断片的に内容を知ってたもんだから、つい後回しにしちゃってたんだよねぇ。薄い本だからちゃちゃっと読めると思えば思うほど後回しにしてしまうのは、もう癖なんだろうな。
 さてこの本について。最初は全然面白くなかった。やたらと直喩・隠喩の多い表現、キョンのツッコミキャラを早く確立させたかったのか皮肉の多い表現が煩わしく感じるし、ハルヒがいかに傍若無人に周囲を振り回すかに力を入れ過ぎてて、話がなかなか進まない。
 やっとSOS団とやらが出来たから話が進むかと思いきや、それでもなかなか進まない。しかも周囲はハルヒの言うことを聞きまくりの振り回されまくりで、嫌ならちゃんと抵抗しろよと読んでてなんかちょっとイライラする。それが半分近くまで続くのが苦痛だった。大半の人気ラノベがそうであるように、無駄に容姿がいい人ばっかだし。
 しかし後半でこの物語の主旨がわかるとようやく面白さが理解できた。なるほど、斬新だ。ハルヒに好き勝手振り回されてる人達が従ってるのには、ちゃんと理由があることもわかった。キョンがハルヒに付き合ってる理由だけは、この巻では理解できなかったけれども。
 長門さんは宇宙人みたいなのが作ったロボットか何かで、朝比奈さんは時間移動してきた未来人で、古泉君はハルヒの精神が不安定な時に発生する閉鎖空間で戦う超能力者・・・って感じの理解でいいのかな?特に長門さんの説明が私の理解の範疇を越えてたために大まかな理解しかできなくて、合ってるのかどうか疑問だけれど。
 最後にハルヒが神かとも言われるような力を無自覚に発揮して世界が壊れかけたけどキョンのおかげで事なきを得たって時点で、この巻はキョン以外全員が不思議能力さんだということを紹介した巻だということがわかった。わかるの遅いかもしれないけど。
 ラノベが売れる時に必須条件であるイラストがいいということ、それだけに留まらないシリーズだと思うんで、今後を楽しみにしていよう。多分あと3~4冊しか読めないとは思うけど。


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