元司書による読書備忘録ブログ。思ったことは全部書き、何様気取りの感想だったり平気でネタバレしたりします。
『QED 神器封殺』  高田 崇史
2009-04-28 Tue 14:08
QED 神器封殺 (講談社ノベルス)QED 神器封殺 (講談社ノベルス)
高田 崇史

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 シリーズ11冊目。結構続くな・・・。
 前作『QED ~ventus~熊野の残照』で、学薬旅行で熊野に来た奈々とタタル。タタルは寄りたい所があるから学校薬剤師会とは別行動をすると言い出し、事件の取材で沙織と小松崎が和歌山に来ることになったために、奈々も和歌山に残ることにした。学薬旅行中行動を共にしてきた禮子も、奈々たちと一緒にもう1泊したい言う。
 5人は合流し、いつも通りお酒を飲みながら語り合った。地酒「八咫烏」からタタルは、三種の神器(八咫鏡、天叢雲剣=草薙剣、八尺瓊勾玉)の話をする。その話を途中で遮り、小松崎と沙織は和歌山市の熱田病院事件の話をした。
 熱田病院のオーナー・熱田光明(こうめい)は殺害されて首と右手首を切断された状態で、毎朝彼の様子を見に来る看護師の石橋由紀子と管理人によって発見された。首と右手首はすぐに外の植え込みで見付かり、犯人が何のためにそれらを切り取ったかは全く謎だと言う。
 翌日、奈々はタタルの神社巡りについて行き、沙織と小松崎は取材に行き、禮子は1那智に行くことになった。禮子は1人で那智に向かう途中、昔の知り合いである御名形史紋(みなかたしもん)に会った。この旅行中にタタルから聞いた話を聞かせると、御名形はタタルに興味を持ったようだった。昼食を兼ねて、和歌山で落ち合った6人。御名形はタタルと同様に、神社や歴史に造詣の深い人間だった。
 タタルと御名形が意味不明のやり取りをする中、熱田病院の竹下事務長死亡の連絡が入る。

 今回の話は三種の神器。日本の神話について語ってあるけど、私の知識はまたしても微妙・・・。全くの無知ではないぶんわからなくもないって程度か。それにしても、日本の神話の登場人物って名前が読めない。最初だけルビが振ってあるけど、途中から誰が誰なんだかわからなくなっていく。
 事件の方は、タタルは話を聞いただけで解決したという感じ。トリックは大した物ではなく、動機もいまいち不明で、いつも通りオマケって感じ。首と右手首を切られた死体の謎は、ただの見立て殺人というだけ。
 それよりも、その先にあった三種の神器を祀る神社の位置関係が面白かった。私はそれほど神社に興味があるわけじゃないけど、結構驚いた。ストーリーがもっと面白ければ言うことないんだけどなぁ。でも何だかんだでこのシリーズは11冊目。文庫版も出ているんだし、それなりに人気なんだろう。歴史好きって多いんだなぁ。私にたっぷり時間があって、タタルが言ってることを理解できる程度に周辺知識を固めつつ読めば相当楽しめるとは思うんだけど。
 「毒草師」の御名形は今後も登場しそうな感じで去って行った。趣味どころか雰囲気までタタルとかぶる男を登場させたことに、何か意味はあるんだろうか。このシリーズがより面白くなる方向で再登場してくれるといいけど。
別窓 | [た行の作家]高田 崇史 | コメント:0 | トラックバック:0 |
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