元司書による読書備忘録ブログ。思ったことは全部書き、何様気取りの感想だったり平気でネタバレしたりします。
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『バッテリー 6』  あさの あつこ
2009-01-13 Tue 12:42
バッテリー〈6〉    教育画劇の創作文学 (教育画劇の創作文学)バッテリー〈6〉 教育画劇の創作文学 (教育画劇の創作文学)
佐藤 真紀子

教育画劇 2005-01-07
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 卒業式の日に巧は海音寺から、本気で巧だけに向かってくる門脇に、彼を怖がってない巧や豪は勝てないと言われる。また、横手中との試合に向けた練習では豪が海音寺から、巧はキャッチャーが豪じゃなくても投げられるか、豪は巧がピッチャーじゃなくても本気で捕れるかと言われた。巧も豪もその意味を考え、それぞれの結論を出す。
 門脇は巧の球を打つためだけに調整している。傍らで見ている瑞垣には、万全な状態で試合に臨めること見てとれていた。瑞垣は門脇の「天才」っぷりと真っ直ぐさに苛立ちながらも幼馴染で良き親友という仮面をかぶり続けていたが、それを海音寺に見破られていることにさらに苛立ちを募らせる。
 そうして、試合当日を迎えた。

 巧と門脇が出会った時からこういう終わり方しそうな気はしてた。新田東と横手の両方の書かれ方とか、あさのさんは野球にあんまり詳しくなさとことかで、そう思ってた。予想が当たったがっかり感が・・・。
 やっと読み終わったこの「バッテリー」シリーズだけど、私は他の司書仲間が言うほど面白く感じることができなかった。1~2巻目で運命的な出会いをした巧と豪を読むのは面白かったんだけど、豪が色々考えるようになってしまってからはどんどん面白くなくなっていった。6巻が一番つまんない。
 あさのさんは、描きたい事や伝えたいことが物凄く多かったんだと思う。だからと言って登場人物の心情を細かくつぶさに書かれると、読んでて興醒め。私は読者の共感を上手く誘導してくれる作家さんが好きなんで、こんな風にがんじがらめな感じでくどくど書かれると疲れる。話進まなすぎ!とか思ってしまう。
 でも対象年齢を考えると仕方ないのかな?どう見てもローティーン対象の小説だから、その年代の理解力に合わせるとこうなっちゃうんだろうか。登場人物の心理をさり気なく書くに留めて説明するのではなくて感じさせる作家さんは、下手したら「何が言いたいのかよくわからない」と評価されるっぽいし。
 ふと疑問に思っていくつかの書評サイトを巡ったけど、やっぱ全体的に評価高いなぁ。大体のところベタ褒めだ。やっぱ面白くないって感じたのは、単純に私の好みの問題なのかもしれない。
 キャラの書き分けも微妙で、ふざけてる時の吉貞と瑞垣が丸かぶりだったり、すっかりクールになっちゃった豪と元々クールな巧が似過ぎてたり、瑞垣に対する海音寺と門脇の態度が見分けづらかったりして、モノローグの長さで集中力を欠いていた私には読みづらかった。
 そもそも誰も彼も、真面目に考え事をする度に男らしさが欠落していくのはなぜか。そのために段々ボーイズラブっぽくなっていくのはなぜか。いや、ボーイズラブ云々は置いといて、うだうだ考え込む割に彼らの成長を感じられないから、考え損の伸び止まりじゃないか。拾った犬が死ぬところも、巧にも青波にもどう影響したのか不明のままだったな。
 児童文学だから活字は大きい。でも6巻も読んだんだから、もう少し達成感とか感じたかったなぁ。後日譚らしき『ラストイニング』でも読むか。そういや『バッテリー』の文庫版には単行本に載ってない話が収録されているらしい。読み始めた以上はそっちも読んでおくか。評価ほど面白く感じないまま終わってしまったから、読む前のあの期待感をどっかで取り戻せるといいな。
別窓 | [あ行の作家]あさの あつこ | コメント:0 | トラックバック:0 |
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