元司書による読書備忘録ブログ。思ったことは全部書き、何様気取りの感想だったり平気でネタバレしたりします。
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『鹿男あをによし』  万城目 学
2008-07-02 Wed 21:43
鹿男あをによし鹿男あをによし
万城目 学

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 大学の研究室にいたが、「神経衰弱だから」と奈良にある高校の常勤講師に就かされることになった「おれ」。初日に遅刻してきた堀田という女子高生の「マイ鹿が駐禁を取られて遅刻した」という冗談に激怒して以来、担当クラスで毎日黒板に皮肉が書いてあるという嫌がらせを受けることになった。
 そんな状態の「おれ」はある日の早朝、突然鹿から話しかけられる。雌鹿なのにおっさんのような声で話すその鹿は、「先生は“運び番”に選ばれた」と言い出した。京都で狐の“使い番”から“目”を渡されるはずだから、それを届けなければならないそうだ。“目”がきちんと奈良に運ばれないと、地下のなまずが暴れて日本は滅ぶのだと言う。
 シカるべき時にシカるべき相手から受け取るはずの“目”は鼠の“使い番”に奪われたらしい。しゃべる雌鹿は「おれ」に印を付けたと言った。翌日から「おれ」には、自分にしか見えないが顔がどんどん鹿になっていくという現象が起こる。

 最初は「おれ」の性格が気にくわないで、話題作だけど私は好きじゃないかもと思いながら読んでいた。鹿が話し出してもイトちゃんが剣道部で大活躍しても大して興味はそそられず、話題ほど面白い本じゃないと思いつつ読み続けた。そもそも私は剣道をよく知らないから、剣道の試合を文章で読んでもあまり理解できない。それなのに一体どこからこんなに集中してたんだろうか?気付いたら前のめりになりながらページを捲ってた。記憶を辿ると、サンカクが“目”じゃなかった辺りからかなぁ。イトちゃんが“使い番”って判明した辺りかなぁ。本当に、気付いたらって感じだったからあまりよくは覚えてないんだけど。
 結論は、面白かった。あちこちに散りばめられた日本の神話や邪馬台国が、現代まで引き継がれている眷属・鹿、狐、鼠が守り続ける儀式に見事に絡んでいる。登場人物がごちゃついてなかったから、狐や鼠の使い番に私もあっさり辿りつけた。リチャードが三角縁神獣鏡を投げる辺りではハラハラするし。まったくもって作者の思う壺。さらに松尾芭蕉の話とか、上手いなぁと笑わされた。
 しゃべる雌鹿が“運び番”の願いは1つしか叶えられないという設定を読んだ時にはどう収拾つけるのかと思いきや、そっか!物語の王道だ!と。
 面白かったんだけど、鼠って印の消し方は知ってても付け方は知らないってイトちゃんの手紙に書いてあったのが引っかかる。じゃあリチャードは何で鼠化して写真に写ってたんだろう?私がどっか読み落としたかな?図書館から借りた本を2回読みしなくなってから、物語の細部を覚えられなくなってる。いかんなぁ。
 
 この本はちょっと前にドラマ化してた。見てはないけど、CMで「おれ」とイトちゃんを演じた人くらいは知っている。イトちゃんの外見が描かれてるとこを読んだら、多部未華子がいかにはまり役だったかがわかった。「おれ」が玉木宏っていうのはちょっと厳しいけど。
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この記事のコメント
はじめまして^^気になったので足跡残しました!
2008-07-03 Thu 22:03 | URL | ウルフ #-[ 内容変更] | top↑
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