元司書による読書備忘録ブログ。思ったことは全部書き、何様気取りの感想だったり平気でネタバレしたりします。
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『バッテリー 5』  あさの あつこ
2008-03-31 Mon 00:34
バッテリー〈5〉 (教育画劇の創作文学)バッテリー〈5〉 (教育画劇の創作文学)
あさの あつこ

教育画劇 2003-01
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 横手二中との再試合日を伝えに来た元キャプテンの海音寺をバッターボックスに、二ヶ月ぶりにバッテリーを組んだ巧と豪。なかなかストライクゾーンに入らない巧の球だったが、やっと入ったど真ん中ストレートはこれまでのものより威力のある球だった。しかし2人の関係は相変わらずぎくしゃくしたまま。
 巧の球をバッターボックスで見た海音寺は、瑞垣と門脇に会いに行く。天才スラッガーの門脇は巧に執着し続けるが、彼の幼馴染みである瑞垣は彼に対する嫌悪感が露呈し始めた。
 中学生にあるまじき頭脳を持つ瑞垣は、巧と豪のバッテリーを掻き乱すようなことを次々に言う。巧が投げた球によって彼の冷静な仮面はあっさりと剥がれた。

 いいね、瑞垣。こういう笑顔でドス黒い10代は大好きだよ。頭脳派笑顔キャラで門脇のいい友達のフリをし続けて欲しかったけど、とうとうキレちゃったのが残念。
 好きなキャラの話は置いといて。
 シリーズも5巻まで来ると、天才ピッチャーと捕球できるキャッチャーの運命的出会いだけじゃなくなる。これまで孤高を貫いていた巧が、初めて成長し始めた。最初は兆し程度の小さい物だけど、最後のバーガーショップでの「野球以外の話」の件は結構大きい。4巻まで野球しか見ないで下手したら嫌な中坊だった巧が、伊藤さんと豪の仲についてベラベラ話したり、さらにそのことを恥ずかしいと思ったり、怒られたことに納得してビビったり、皆でバーガーショップに行ったり、さらに野球以外の話をしたがったり。発展途上の少年達を描く話なのに、ここまで5巻まできてやっとこれだけ!?って感じがまた面白くもあり、成長そのものは大人の読者として微笑ましいやら何か嬉しいやら。
 豪が4巻で悩んでいたことは、気持ちの整理をつけた。ただ、巧の性格についていけなくなりつつあり、また豪らしさがなくなってきている。そういう心理描写は相変わらず手間隙かけてあって、読んでてメンドクセーって思う。でも、それも成長なのかなぁ。
 5巻は横手二中との再試合の話かと思いきや、それは最終巻である6巻で行われるようだ。野球の話なのにどんだけ野球やらないのか。まあ、スポーツの物語はマンガの専売特許みたいなもんで、特に試合の描写なんかは文章だと面白くない。あさのさんの書き方は試合のシーンを極限まで削ってあって、ある意味賢い方法だと思う。ピッチャーとキャッチャーにスポット当てすぎだけど、タイトルが「バッテリー」なんだから仕方ないか。
 しっかし、このBLテイストの文章はどうにかなりませんか?豪が巧の球を渇望する描写とか、巧が豪にキャッチャーであり続ける理由を聞くシーンとか、もうどうにもBLテイスト。男子が同性にだけは絶対使わないだろう的な言葉の羅列に、ちょっと気持ち悪いと思ってしまった。
別窓 | [あ行の作家]あさの あつこ | コメント:0 | トラックバック:0 |
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