元司書による読書備忘録ブログ。思ったことは全部書き、何様気取りの感想だったり平気でネタバレしたりします。
『メディエータZERO episode3―復讐のハイウェイ』  メグ・キャボット
2008-03-06 Thu 23:57
メディエータZERO episode3 (3)メディエータZERO episode3 (3)
代田 亜香子

理論社 2008-01
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 一番最新刊でありながら、シリーズ3巻目に当たるという複雑な出版をしている「メディエータ」シリーズ。この本を読んで、やっと『ゴースト、恋しちゃった』を底から理解できた気がした。
 2冊だけながら集英社の方に慣れてしまって、改めて理論社から出てる方の表紙を見るとちょっと不思議な気分。スザンナ、アジアンガールにしか見えないよ!だからといって集英社の方のイラストもどうかと思うけれども。
 
 さて、内容と感想。
 ニューヨークから遊びに来ている親友・ジーナと海に遊びに行ったスザンヌは、そこで4人の幽霊を見た。前日に起こった車の正面衝突事故で命を落とした高校生達。人気者かつ将来有望な高校生達だった彼らは、死の原因となった対向車を恨んでいた。その相手は、スザンヌのクラスメイトのマイケル。妹がプールで溺れて昏睡状態でもあるらしく、不幸が続いている少年だった。
 スザンヌはいじめられっ子でもあったマイケルを助けた縁から、彼に勘違いされてつきまとわれるようになる。メディエータとして必死にマイケルを守っていたスザンヌだったが、ジェシーの協力によってメディエータ仲間の校長と共に幽霊達と話し合う機会を得た。彼らは、車の衝突は事故ではない言う。

 これまでニューヨークの親友として名前しか出てなかったジーナだけど、これがまたかっこよかった。ジーナは長身にオレンジのドレッドヘアという日本人高校生にはあり得ない出で立ちで登場するけど、スーズの高校についてきて授業でバシッと自分の意見を言うし、モテモテで(死語か?)ジェイクやブラッドは彼女に取り入ろうとするし、何よりスーズの能力に気付いていた。それをさり気なく切り出し、さらにスザンヌに協力してくれる。これまでずっと一人で戦っていて、カリフォルニアに来てようやく同類を見付けたスザンヌ。母親に隠してることを“仕方ない”みたいに割り切った様子を見せながらも、どこか寂しそうに描かれていた。こういうとこ、メグ・キャボットはめちゃ上手いんだけど。だからジーナが、メディエータについて気付いてることをズバッと持ち掛けた時も、読んでて素直に「スザンヌはいい友達を持ったなぁ」と思える。それでもスザンヌはジェシーのことは話せないんだけど。
 この巻でスザンヌは、念じることで幽霊を自分の元に呼び寄せることができる能力を持つことを確信した。今後その能力は役立って行くのかな?『ゴースト、恋しちゃった』では出てこなかったような気がするけど。
 それから結局ジェイクといい関係になったっぽいジーナ。こっちも『ゴースト~』にはその後については書かれてなかったと思う。どうなるんだろうか?ただのひと夏の恋ってだけなんだろうか?アメリカのフリーダムな恋愛スタイル見てると、その線もなかなか・・・。
 今後の展開も気になるけど、とりあえずもう一回『ゴースト~』を読んでから先に進もうかな。
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