元司書による読書備忘録ブログ。思ったことは全部書き、何様気取りの感想だったり平気でネタバレしたりします。
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『いけちゃんとぼく』  西原 理恵子
2008-03-03 Mon 09:53
いけちゃんとぼくいけちゃんとぼく
西原 理恵子

角川書店 2006-09-01
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 本はスペース取るから基本的には買わない派(注:乙一は別。絶対買う)の私が、久々に本を買いました。結構前になんだけどフジテレビの「ザ・ベストハウス123」で紹介されてからちょっと気になってた本。大まかなストーリーとオチは知ってたけど、さらっと紹介されただけでもズンと響いてくるものがある気がして買ってみた。

 「いけちゃん」はいつも「ぼく」の側にいてくれる不思議な生き物。「いけちゃん」が何なのか、説明もないし「ぼく」が気にしてる様子もない。ただ、お母さんみたいに包み込んでくれたり、兄ちゃんみたいに面白いこと教えてくれたり、友達みたいに一緒に楽しんだり、たまに甘えん坊だったりとかする。
 何者なのか?性別は?存在意義は?という疑問を無視してストーリーは進んでいくけど、「いけちゃん」が何者なのかは終盤に突然わかる。二度三度と読むと「いけちゃん」の言葉や態度に溢れる温かさを理解できた。荘大すぎるよ、西原さん。
 主人公の「ぼく」は西原さんなんだろうか?「ひゃくうみでもだいじょうぶ」の時、そう思った。両親の離婚の話かと思ったけど、「お父さんにさいごのおわかれをして たくさんの人の前であいさつをした」という分からして父親との死別の話なんだろうと思った。全部読み終わったらまた、西原さんの人生を思い出した。
 一度離婚した人と、最終的には籍を入れないで事実婚という形を取って同居していた彼女。その相手が亡くなったのは、いつのことだったっけ?ネットで調べてみると、去年の3月だ。この本の出版年月を考えると、肝臓癌に侵された彼にこの本を見せることはできたんだろうか?
 作品の背景に作者の人生の存在を考えるのはどうかと思いつつ、考えずにはいられなかった。
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