元司書による読書備忘録ブログ。思ったことは全部書き、何様気取りの感想だったり平気でネタバレしたりします。
スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

別窓 | スポンサー広告 |
『ライオンハート』  恩田 陸
2008-02-03 Sun 00:32
ライオンハートライオンハート
恩田 陸

新潮社 2000-12
売り上げランキング : 242135
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 何度もお互いを夢見て、ほんの一瞬の邂逅をひたすら待ち続ける。時空を超えて、何度生まれ変わっても必ず巡り合うエドワードとエリザベスを描くファンタジー的な恋愛物語。時代が過去へ未来へとぽんぽん変わる。主人公は必ずエドワードだけどどれも違うエドワードみたいだし、エリザベスも同じく。しかし彼らは必ず惹かれあう。
 恩田陸でも読もうかと『月の裏側』と一緒に適当に手に取った本だけど、恋愛モノ引いちゃったか・・・。2冊とも、私にとっては心構えが必要なジャンルの本だったとは驚き。って、そもそも恩田陸ってどんな作家なのかよくわかってないまま、ネームバリューで選んだからなぁ。
 この本は、全体的にきれいな話ではある。情景描写もきれいだし、夢でしか会ったことないはずのエリザベスに惹かれ続けるエドワードの切なさも純粋で美しい。でも恋愛モノが苦手な私に、覚悟なしでこれを読むのはつらかった。ダルかった。
 始まりは、歴史に翻弄されて誰も信じられなくなったエリザベス女王。ここからエドワードとの運命が始まるんだけど、少し読んでいい加減冷めてきてた私はうんざり。エリザベス女王という大きな存在なのに、その役割が活きることなくラストのストーリーに移る。
 オチは嫌いじゃなかったけど、ここまでの経緯が私にはどうも合わない。時代やシチュエイションが違うだけで、主人公が考えてることってずっと一緒なんだもん。会いたい会いたいって、もーだるー。
 かったるい小説だったけど、でもやっぱ恩田陸の文章はいいと思う。ナチュラルにきれいだ。乙一は「切なさの達人」という二つ名があるけど、恩田陸の二つ名は「ノスタルジアの魔術師」らしい。誰が考えたのかは知らないけど、まあ確かに。ストーリーは置いといて、彼女の表現を見るつもりで読めばわりと感嘆してしまう。
 ところで結局、「ライオンハート」の意味は?作中でも何度か出て来たけど、意味は汲み取れなかった。あとがきによると好きな洋楽バンドのアルバムのタイトルらしく、いつか作品のタイトルで使いたかったんだとか。SMAPの「らいおんハート」ではないようだ。イギリスの王様でそういう呼ばれ方してる人がいたと思って調べてみたら、リチャード1世(1157~1199年)という人。この本の中で、この運命の始まりとされてるエリザベス女王とは時代が違う。うーん。ありきたりに解釈すると、「あきれるほどに そうさ そばにいてあげる」ってやつか?
別窓 | [あ行の作家]あ行その他の作家 | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<2008年1月に読んだ本 | よむよむ記 | 個人的にかなり好きな本>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック


| よむよむ記 |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。