元司書による読書備忘録ブログ。思ったことは全部書き、何様気取りの感想だったり平気でネタバレしたりします。
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『ドリームボックス―殺されてゆくペットたち』  小林 照幸
2007-10-20 Sat 21:51
ドリームボックス―殺されてゆくペットたちドリームボックス―殺されてゆくペットたち
小林 照幸

毎日新聞社 2006-06
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 タイトルで既にどんな話か大体想像つくと思う。読むのが苦しい本だった。
 舞台は某県の動物愛護センター。そこに勤務する獣医師を主人公にして小説風に書かれたルポルタージュだ。密閉された空間に犬猫を閉じ込め、炭酸ガスを挿入して殺す機械は「ドリームボックス」と呼ばれているらしい。
 ペットブームと言われる裏側で、飽きたとか引っ越して飼えなくなるとか赤ちゃんを産んだとかの理由でおびただしい数のペット達が殺されていく。年間40万頭だそうだ。せめて安楽に死ねるようにと炭酸ガスを使い、眠るように死んでいくために「ドリームボックス」と呼ばれている。
 何かもう、悲しいというか悔しいというか情けないというか。時には本当にただ迷子だったりして引き取りに来る人もいるらしい。その中にも、驚くような人がたくさんいる。中でも一番ショックを受けたのは犬を引き取りにきたカップルの行動。檻の中に入った飼い犬が必死に尾を振るのを横目に、「この犬は飽きたからあっちのダルメシアンが欲しい」と言い出した。断られると飼い犬も引き取らずに帰って行ったというシーン。多分実話だろう。心から呪いたいと思った。
 こういう施設の存在は知ってたし、どういうことをするのかも知ってる。でも改めて読むと、何となく知ってるつもりだったのかもしれないと思った。本当、ペットブームって何なんだろうか。
 また子犬や子猫は里親を募集し、もらわれていくこともある。しかしそういう平和に見える場面でも義務付けている講習会は受けないで動物だけもらおうとし、断られると怒って帰っていく老夫婦がいたり。
 何かこう、何とかならないのかなぁ。こういう施設の存在はもっと世の中に知られるべきだと思う。
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