元司書による読書備忘録ブログ。思ったことは全部書き、何様気取りの感想だったり平気でネタバレしたりします。
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『バッテリー 3』  あさの あつこ
2007-12-06 Thu 21:47
バッテリー〈3〉 (教育画劇の創作文学)バッテリー〈3〉 (教育画劇の創作文学)
あさの あつこ

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 暴力事件によって野球部が活動停止になり苛立つ巧と豪。停止期間明けに行われたレギュラーVS.1年2年の紅白試合で、巧たちは野球が出来る喜びを実感する。しかし未だに不信感を抱いている校長を納得させるため、顧問兼監督の戸村強豪校の横手と練習試合をしようとしていた。 
 紅白試合が出てきて、やっと野球っぽくなってきた。しかも試合の描写がダラダラ長くなくて、いい感じ。いや、この本の良い所はそういうことじゃない。児童文学にありがちな青臭い青春とか、チームワークとかを一切否定するような巧の孤高さが良いと思う。また、死んだ魚の目をしてそうな(あくまでイメージ)展西のように「部活動は内申のため」「野球は特に好きじゃなかった」と本気で言うヒールっぷりも妙にリアリティがある。
 スポーツの世界って結構ドロドロしてるもんなんだけど、これまでの小説やマンガにはあんまり描かれてこなかった。あるとしても成人向けマンガくらいか。それを児童文学で無理なくやってのけてる。
 でもまあ、巧と豪が妙にホモ臭いのは女性作家ならではというか・・・。これじゃ噂好きの中坊の格好の餌食になりそうな関係だ。例え巧が怒り狂ったとしてもね。やおい嫌いの私がそう感じるんだから、腐女子にはたまらんだろうなぁ。
 
 ところでこの話、主人公が野球のチームワーク不要説を堂々と信じてる所が古臭いよな。なぜ「甲子園には魔物が住んでいる」というのか、あの言葉は気取ってるわけでも何でもないって野球好きなら知ってろよと巧にツッコミ。
 最近知ったことだけど、作者のあさのあつこさんは野球あんまり知らないそうだ。詳しい人が妙に細かく書いたら逆につまらないだろうし、今くらいの野球知識がちょうどいいのかも。専門知識はあまり求めないで話だけを楽しめば良くて、それが容易にできる本なんだから。だから主人公の野球に対する思いが昭和でも、気にしない。一応野球好きの私としては、ツッこんでおきたかっただけ。
 1巻辺り読んでた頃は、巧は豪と出会った事で色々氷解していくのかなと単純に思ってた。でも全6巻中の3巻まで読んでみて、そんな気配は微塵もない。もしかしたらこのまま巧は孤高のピッチャーのままなのかと思い始めてる。今回はすごいバッターが現れて、次はそいつとの試合っぽい。もし巧がそいつを討ち取ったらちょっと興醒めかな。このハイレベルな実力の中で、中1が高3をあり得ないから。
 それから私は、青波君の成長がちょっと気になってる。
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