元司書による読書備忘録ブログ。思ったことは全部書き、何様気取りの感想だったり平気でネタバレしたりします。
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『アサッテの人』  諏訪 哲史
2007-12-01 Sat 00:19
アサッテの人アサッテの人
諏訪 哲史

講談社 2007-07-21
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 失踪した叔父について小説を書いている甥が、小説の創作の構成を考えつつ叔父の奇妙な口癖達「ポンパ」や「チリパッパ」「ホエミャウ」を考察する、という形式で書かれている。その小説は、叔父が残した日記、今は亡き叔父の妻から昔聞いた話、自分と叔父との思い出から構成されることになるようだ。
 子供の頃から吃音に悩まされていた叔父だったが、ある日突然その吃音が治った。しかし吃音がない世界は彼を不安にさせていく。そんな世界とのバランスを取るために吃音に代わるため、叔父は「アサッテ」を求めた。
 ここで言う「アサッテ」というのがまた難しい。常識や定型からちょっと外れるというか、普通であることを無理やり壊すというか、そんな感じだろうか。

 群像新人賞を受賞し、なおかつ第137回芥川賞も受賞したこの作品。特殊な人にしかなさそうで、誰にでもありそうな「アサッテ」の掘り下げていく視点がなかなかクレイジーでいいと思う。「エレベーター男」の印象的なエレベーター内限定「アサッテ」とか、程度はあれ誰しも理解できるものではないだろうか。私はいい純文学だと思った。
 ただ、純文学って楽しくないよなぁ。こう言うと元も子もないけど、やっぱ私は大衆文学の方が好きだ。それと、かわいらしいイメージの奥さんはちょっとイッちゃってる感じの叔父さんのどこが好きだったんだろうか。それは本当に謎。
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