元司書による読書備忘録ブログ。思ったことは全部書き、何様気取りの感想だったり平気でネタバレしたりします。
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『蛍の行方』
2007-11-23 Fri 12:20
蛍の行方―お鳥見女房蛍の行方―お鳥見女房
諸田 玲子

新潮社 2003-01
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 将軍の鷹狩の下準備をする「お鳥見役」を代々務める矢島家。その家族模様を描く「お鳥見女房」シリーズ2巻目。密命を帯びた主・伴之助の行方不明になり、次男の久之助と居候の源太夫が探しに行ってから1年が経とうとしている。彼らを心配しながらも笑みを絶やさず家を守る珠世と、相変わらず賑やかな家族達を描く短編集。
 この巻では子供達に多少の成長も見られ、剣術を学び始めたり、多津の教育で礼儀作法を覚え始めている。まだまだぎこちないけど、そこがまた微笑ましい。そんな日常の中に、お鳥見役の裏の仕事の厳しさが絡む。
 珠世の温かさと芯の強さは、読んでいて穏やかな気分になれる。やんちゃ盛りの子供達5人、隠居の身でお鳥見役の全てを知る久右衛門の憂さ、姑の目が気になる長女の幸江、兄の友人に思いを寄せる次女の君江など、全てをどんと来いと受け止めている。そして今後は誰よりも伴之助が珠世の温かさを必要とするんじゃないかな。
 私は殺伐とした話が好きだけど、たまにはこんな風にじんわり温かな話もいいな。書き方が上手いからただの温かな話じゃなくてちょっとスパイスが利いてる所が結構好きだ。「ちまき泥棒」「蛍の行方」「捨案山子」「緑の白菊」「大凧、揚がれ」「雛の微笑」「裸嫁」「風が来た道」を収録。
別窓 | [ま行の作家]諸田 玲子 | コメント:0 | トラックバック:0 |
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