元司書による読書備忘録ブログ。思ったことは全部書き、何様気取りの感想だったり平気でネタバレしたりします。
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『犯人に告ぐ』  雫井 脩介
2007-11-14 Wed 00:14
犯人に告ぐ犯人に告ぐ
雫井 脩介

双葉社 2004-07
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 神奈川県警の警視・巻島が手掛けた誘拐事件は、犯人を逃がした挙句に被害者の子供が殺害されるという最悪の終結を迎えた。さらにマスコミの前でキレて暴言を吐いてしまい、閑職に回される。
 その6年後に起こった幼児連続殺人事件が難航し、マスコミを利用して犯人を誘き出そうという「劇場型捜査」が考えられた。呼び出された巻島は、その中心に据えられる。テレビを通して犯人に呼びかける巻島は犯人から手紙を受け取ることに成功しつつも、陰では上司の植草が外部に情報を漏らしていた。
 捜査が難航すると、視聴者、他局のニュース番組、警察内部、被害者の家族など様々な方面からの軋轢を受ける。しかしここぞという時には思い切った行動が取れる巻島と、ごく僅かな味方達。この強さが、すごく魅力的。特に巻島の支えとなる津田長が印象的だ。
 リアルな警察組織の描写ができるのって横山秀夫さんが頂点だと思ってた。でもこの雫井脩介さんもなかなか凄い。もちろん一般人の私には真実かどうかはわからないんだけど、リアルだなぁと思わされる。
 でも最後に犯人を追いつめるシーンはいまいちだったかな。テレビに向かって「犯人に告ぐ」と言うんじゃなくて、犯人の通称で呼びかけたのにはがっかり。そこはタイトル通りで言ってほしかった。しかも「ベージュかカーキか」とか、大々的な捜査のわりにパンチの弱い手掛かりしかないとか。犯人確定のシーンもさらっとしすぎ。最後まで読み手は犯人像を掴ませてもらえず、巻島中心の話で終始したのが残念だった。
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