元司書による読書備忘録ブログ。思ったことは全部書き、何様気取りの感想だったり平気でネタバレしたりします。
『「藪の中」の死体』  上野 正彦
2005-08-30 Tue 22:32
「藪の中」の死体「藪の中」の死体
上野 正彦

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 TVにもよく出る、元監察医の上野さん。彼が名作ミステリーを法医学の目で見て分析した本。タイトルと帯から、芥川龍之介の「藪の中」だけ扱ってるんだと思ってたら、他にも森村誠一や横溝正史、エドガー・アラン・ポー、松本清張なども分析。実際に起こった事件を例に挙げつつ解説してあり、素人にも理解しやすかった。
 中でも興味深かったのは、やっぱり「藪の中」の分析。誰が言い出したか知らないけど、「藪の中」の犯人は日本ミステリー文学最大の謎なんだって。その迷宮入りミステリーの真犯人がわかる日が来るとは。なかなか興味深い章だった。
 他はまあ、ポーを褒めたり、横溝正史の「犬神家の一族」は女性にあれだけの犯行は無理だけど、だからといって作品の芸術性に劣りはないとか、そういう分析の数々が結構面白かった。
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