元司書による読書備忘録ブログ。思ったことは全部書き、何様気取りの感想だったり平気でネタバレしたりします。
『NHKにようこそ!』  滝本 竜彦
2005-12-13 Tue 01:02
NHKにようこそ!NHKにようこそ!
滝本 竜彦

角川書店 2002-01
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 ずっと読みたかった本の中の1冊だったんだけど、やっと読めた滝本氏の本。これで2冊目。個人的には『ネガティブ・ハッピー・チェンソー・エッジ』の方が好きだけど、あくまで「比べたら」の話。これはこれで充分面白かった。
 大学を中退して、親には「就職のための資格を取っている」と嘘をついて仕送りを続けてもらい、そのお金でだらだらとひきこもり生活を続ける主人公。その主人公の前に、美少女だけど精神的にイタイ感じの子が付きまとうようになるという話。
 ストーリーは多少知っていながらも、何がどうなってNHKと絡むのかずっと謎だった。読んでみてすべて納得。思った以上の馬鹿馬鹿しさに笑うしかない。イタイ笑いではありけどね・・・。滝本氏が売れっ子作家だから笑えるんであって、実際こんな男がいたら私はゲンコツだろうなぁ。
 この小説、真のひきこもりから人気作家に変貌を遂げた滝本氏が、ひきこもり時代の自分を元ネタに書いた小説だとか。まさに全力投影っぽいところが彼らしい。ひきこもりという人が何となく理解できたと思う。さすがにロリネタは引いたけどね。
 最終的には主人公はあんまり成長していない。ほんの少しだけ進歩してるけど、それほど大きな進歩ではない。だからこそ、この本は人気なのかも。何か前向きさに無理がないという気がする。設定とかはフィクションだけあって都合いいけど、主人公の2歩歩いて3歩下がる的考えが、私って割とまともな人間なんだなぁと思わせてくれる所とか・・・と言うとミもフタもないけどね。
 前作と同じく超ネガティブな話だったけど、こういうのってやっぱ万人受けはしないのかな?ポジティブな人が読んだら面白くないんだろうか?私はこういうの、割と好きだけどね。滝本氏は乙一とお友達だし、応援してます。
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