元司書による読書備忘録ブログ。思ったことは全部書き、何様気取りの感想だったり平気でネタバレしたりします。
『まんげつのよるに』  木村 裕一  あべ 弘士
2006-01-16 Mon 00:20
まんげつのよるに (シリーズあらしのよるに)まんげつのよるに (シリーズあらしのよるに)
あべ 弘士

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 完結したと思ってた「あらしのよるに」シリーズの完結編。狼のガブとやぎのメイが大親友になるが、仲間に理解してもらえない。狼とやぎが仲良くできる地を目指して二匹で逃げる決意をしたものの、裏切り者呼ばわりする仲間から追いつめられた。ガブはメイのために狼の群れに突進して雪崩に巻き込まれ、メイだけが理想の地にたどり着く、という所で話は終わっていた。
 その後『しろいやみのはてで』が出たけど、これは吹雪をしのぐために入った洞窟でガブとメイがこれまでのことを思い出すという内容で、いわば総集編。続編と思って期待して読んでがっかりした代物。ガブが死んだと思わせて終わってたんで、それっきりあまり好きじゃない本にカウントされていた。
 忘れかけてた頃に出たこの完結編。理想の地で暮らしてたメイは、とうとうガブを見つけた。が、ガブは記憶を失っていたという内容。読んで思ったのは、

(。・ω・)蛇足・・・・。

 二匹はちゃんと理想の地で幸せに暮らしていけそうなハッピーエンドだけど。
 今までのテーマが、大きな障害を乗り越える友情だった。すべてを捨てでも唯一無二の存在を選び、吹雪の中で死にかけて、「――たとえ……あしたがこなくても。」と終わっておいて、最終巻はこのノーテンキさかよ、と。
 新しい土地には狼がいなかったから、二匹は偏見の目で見られることなく仲良くできるようになったという具合。結局ガブは他の動物を食べないと生きていけないわけだから、1週間後にはまた村八分だろう。同じ事を繰り返す気だろうか。浅すぎる。もうちょっとどうにかならなかったんだろうか。
 これまでは大人にこそ読んで欲しい絵本って感じで売り出してたけど、やっぱ所詮は子供向けかぁ。
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