元司書による読書備忘録ブログ。思ったことは全部書き、何様気取りの感想だったり平気でネタバレしたりします。
『ハーバードでいちばん人気の国・日本』  佐藤 智恵
2017-04-26 Wed 15:42
ハーバードでいちばん人気の国・日本 (PHP新書)
佐藤 智恵
PHP研究所 2016.1.29
売り上げランキング: 12,211

 世界最高峰の大学・ハーバードでは、「ケース」と呼ばれる教材をもとに議論を行う。その中で取り扱われた日本が題材の「ケース」を紹介する。


 浅い本だなぁと思ったら、PHP新書か。司書時代、何度も選書で弾いてきたなぁ。タイトルは面白いんだけど内容はどっかで読んだ話の劣化版、それがPHP新書。
 日本の「ケース」であるトヨタやホンダ、新幹線清掃会社のテッセイなどを紹介してあるんだけど、本当に紹介で留まってる。「ケース」の概要と、時々教授のコメント。日本を研究してる外国人のコメントより、天才、秀才達のディスカッションそのものを読みたいんだけどなぁ。浅い感想が少し書かれてるだけで、しかもよくある日本ヨイショみたいなやつばかり。これじゃたまにバラエティ番組なんかでやってる、「凄いニッポン人!」みたいなのと変わらない。この内容で「いちばん人気」というのは、大袈裟だ。
 序盤に、研修旅行で一番人気なのは日本であり満足度も高い、ゆえに「いちばん人気」と書いてある。もしかして「いちばん人気」って、この部分のこと!?それは観光地としての日本が良かったという事じゃないか。あと、幹事を務めた日本人留学生のプランが良かったんだろう。
 あと、この手の本を読むと、あまりにも自分とかけ離れた世界で妙に眠くなっちゃう。半身浴のお供にしたら、何度かお風呂の蓋の上に突っ伏してた。背伸びして社会学の本を読むもんじゃないな。
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『誘拐』  有栖川 有栖 他8名
2017-04-20 Thu 03:47
誘拐
有栖川 有栖 霞 流一 山口 雅也 五十嵐 均 折原 一
角川書店   1995.01
売り上げランキング: 2,076,962

 「野生時代」の1994年8月号に掲載された、「誘拐」をテーマにした8人のミステリー作家によるアンソロジー。


「二十世紀的誘拐」  有栖川 有栖
 学生アリスシリーズ。推理小説研究会の望月と織田はひょんなことからゼミを受け持つ酒巻教授の自宅を訪れ、酒巻教授の弟・聡に会った。
 その翌日、推理小説研究会のメンバー・江神、織田、望月、アリスは酒巻教授から絵の誘拐の相談を受ける。価値はないし犯人も聡としか考えられないものの、いつどうやって盗んだのかが謎だという。千円という破格の身代金を預かって、4人は誘拐犯の指示に従う。

 学生アリスシリーズで、マリアちゃんが入会する前の話なのかな?短い話だったから、出てこなかっただけ?どっちにしろ、マリアちゃんいないとむさ苦しいな・・・。
 事件そのものが小さいし、短い中に訴える物があったわけでもないから、あんまり面白くなかった。アリスどころか、江神さんの存在感さえ薄くて、読み応えがない。ラストの、二十世紀はコピーの時代ってところがもうちょっと掘り下げて欲しかったなぁ。
  

「セコい誘拐」  五十嵐 均
 娘のまみ子が誘拐された不動産会社の社長・上条敏夫は、三千万円の身代金を用意できずに同業者でも羽振りのいい後藤田の孫・慎治を誘拐した。手助けするふりをして慎治の身代金をまみ子の誘拐犯に渡す事に成功した上条だったが、後藤田の息子夫婦が警察に通報してしまう。

 上条はなかなか非道な事をしてるけど、どことなく小者感が拭えない感じが上手い。
 全てが上手くいったと見せかけて、ラストの犯人の手紙で窮地に追いやられた事を匂わせて終わり・・・だったんだけど、私の理解力が追い付かなくて、え?何?どういう事?犯人誰だったの?と、登場人物に犯人がいたと勘違いして混乱してしまった。
 何度か読み返して、理解。犯人に再脅迫されただけね。で、上条自身が誘拐と脅迫に手を染めたから、絶対に警察は頼れないって事ね。こんな単純な事がわからないなんて、大丈夫か、私・・・。
 あとこれは、いち母親としてとっても引っ掛かる点なんだけど、事件解決後に夫婦でいちゃつくシーンが気に食わない。子供が誘拐されて戻って来た直後なのに、母親が目離す?用心のために縁側の鍵を二重に掛けたって、そういう問題じゃないと思う。トラウマになって、娘から一刻も離れられなくなるもんじゃない?と、モヤモヤした。
 作者プロフィールで夏樹静子が実妹と書いてあってびっくりした。兄妹で推理小説家って凄い。作品数が段違いということもあって、知名度は妹の方が上かな?


「二重誘拐」  折原 一
 編集部とのファックスのやり取り、また編集部宛ての文章を書いている体の小説。
 覆面作家・西木香は締切から逃亡して車で雨の山道を走っていたところ、崖から落ちてしまった。気が付くと山小屋のベッドに寝せられていたが、腰を強く打ったせいか足に感覚がない。助けてくれた自称ファンの女性から自分のためだけに小説を書くように頼まれるが、断ると五百万の報酬を提示してきた。
 半ば脅されて小説を書くことを承知したが、女性が外出中に警察に電話をしようとして、誘拐の身代金を要求する電話が録音されていることに気付いた。西木が報酬の受け取りを渋ると女は身代金の受け取りに不備があった事にし、金額を増やして西木の前にお金を積んでいく。

 これも書簡小説っていうの?ファックスだけど。ていうか、ファックスっていうのが時代を感じる(笑)。
 名前もわからない太った女のヒステリーが気違いじみてて、ちょっと怖くて面白かった。一連の事件から西木が逃げ出した後の編集者からの手紙で、これは西木が書いた作品だったってこと?と一瞬思わされたところに、女からの手紙で再びゾッとさせられて、短編らしい後味の良さと悪さがある。
 ところでこの事件、逆探知で警察が来た時に西木はこのまま軟禁生活が続くことを懸念してたけど、女は西木に罪を着せるつもりだったんじゃないだろうか。状況証拠的にどう見ても西木が犯人にしか見えないのに、どうしてあの性悪そうな女が狂言を告白すると思うんだろうか。
 犯人が西木にしか見えないから、車もお金も盗んで逃げる時に「警察の不審訊問に引っかかっても、私は自分の身の潔白を証明することができる」という点がどうもわからない。声紋鑑定したら、女の自作自演がバレるからって事?となると、一旦は捕まるわけだから、文脈的に違うか。小説の報酬としてもらっておくぜって事?でも、車を盗んだ理由にはならない。うーん、わからん。


「知らすべからず」  香納 諒一
 ひき逃げ事件で死亡した被害者は、大金と行動を指示する手紙を持っていた。どうやら誘拐事件の身代金を届ける途中に事故に遭ったらしく、捜査一課が呼ばれた。身元がわかる物も持っていなかったため、ひき逃げ事件と誘拐事件の両方の捜査が始まった。
 庄野部長刑事、中本係長らは被害者の足取りを追っていく。

 ハードボイルド系の雰囲気の中、身代金運搬中に事故死から始まって捜査がサクサク進んでいって最後にどんでん返しっていうのが面白かった。被害者宅を突き止めたと思ったら誘拐されたのは猫だった・・・というのは犯人の機転で、実は加害者だった事に庄野と中本気付く瞬間の刑事の勘っぽい感じがかっこいい。
 描かれているのは庄野と中本ばかりだけど、捜査に携わるチョイ役の人達も名前がどんどん出てきてちょっと混乱した。もしかしたら、「学生アリスシリーズ」みたいに何かのシリーズの短編なのかもしれない。


「スイカの脅迫状」  霞 流一
 葬式の直前に成井光邦の死体が誘拐され、一千万の身代金が請求された。ショックを受けて倒れた住職・笠木梅玄に呼ばれて、漢方医の「私」こと篠上が呼ばれた。死体があったはずの棺桶には脅迫状と、割れたスイカがあったという。身代金の受け渡しに指名された後妻の連れ子・成井守は指示であちこちに奔走させられたが、遺体はバラバラの状態で返された。
 その日の夕方、成井光邦の親友・倉石越介が自殺した。発見者は成井光邦の三男で倉石越介の娘婿の成井宗が、後輩の宇賀だった。

 関係者がわちゃっとしてて、混乱する・・・。主人公と住職の親しさ度合いもよくわからないのに、主人の奥さんの兄が居候だの、後妻の連れ子の三兄弟だの。
 トリックは面白くて、スカイの使い方も秀逸。ただ、このトリックを実行する人は単なる遺産目当てってだけじゃ腑に落ちない。死体を切り刻んだり、腕やら頭部やらを入れたバッグ類を主張してみたりと、なかなかのサイコパス。そこをサラッと流されてるのは、短編だからなのかなぁ。本格系っぽくはあるかな。


「トランスミッション」  法月 綸太郎
 ハードボイルド小説を書く「僕」のもとに、身代金請求の間違い電話が掛かって来た。寝ぼけていたために誤解を解けないまま電話が切れてしまったために、「僕」は全く同じ内容の電話を脅迫相手の安永和彦の家に掛けた。身代金請求と受け渡し方法の指示まで仲立ちを務めたが、気になって身代金受け渡しの場所に来て隠れているところを犯人グループに見付かって拘束される。財布に入っていた、自身が書いている小説の主人公の名刺「私立探偵 羽佐間彰」の名刺から誤解される。
 安永氏が雇っていた本物の探偵に助けられ、人質を送り届けると家には誰もおらず手紙があった。仕方なく自分の家に連れ帰って手紙を読むと、安永夫婦から「僕」に事情があって姿を消すから息子を預かって欲しいと記されていた。手紙の文字は、子供が病気で死んだ後に離婚した妻の文字に似ていた。

 何この、モヤッと謎を残したまま終わる感じ。前半の脅迫仲立ちは若干無理やり感があったし、捕まったところまでは普通の展開かと思ったけど、最後のびっくり展開から真実が想像つかないくらい謎過ぎる。助けてくれた本物の私立探偵が「踊り続けるしかない」と言っていたけど、一連は仕組まれた事だったわけだよね?脅迫されていた安永和彦は元妻の久美子と再婚相手?いや、何がどう仕組まれた事なのか全然わからないから、再婚したとも限らないわけか。
 人質だった子供・トモユキは、病死した「僕」の子供が成長した歳と同じくらいということは・・・どういうことか全然わかんない。生き別れじゃなくて病死だから、実は「僕」の子ってわけじゃないだろうし。
 読者も主人公も、真実がわからないままという見たことない展開。短さゆえに苦痛ではないけど、何が何だか。調べたけど、続きがあったりシリーズ物だったりとかするわけでもなさそう。初めて読んだ法月綸太郎作品、難解すぎ。


「さらわれた幽霊」  山口 雅也
 二十年前に、当時人気女優だったアン・ピーブルズの三歳の息子・ジミーが誘拐された。犯人の指示に従って身代金を準備し受け渡し場所に行ったが、犯人からの接触はなくそれきり迷宮入りしていた。ところが二十年後、ジミーの歌声が聞こえる電話が掛かって来た。その翌日に、二十年前と同じ内容の脅迫状が届いているのを秘書のミス・シンプスンが発見した。
 執事・ブランドンから別件で依頼を受けて居合わせた探偵士・ブル博士と刑事・キッドとピンクは、この件を調べ始める。

 昔のイギリス風推理小説っぽいと思ったけど、携帯電話が出てきたから現代の設定か。探偵が刑事を引き連れているのも変な感じだけど、もっと驚いたのは事件の真相に行きついて語り始めたのががキッドだった事。ブル博士が解決するんじゃないんかーい!ま、キッドの解決は小気味よかったからいいけど。真相も面白かったし、このアンソロジーの中で一番面白く読めた。
 探偵士って言葉も変だし、刑事がパンクなスタイルしてたり、探偵が刑事を顎で使ってたりと、何だか変な設定だと思って読み返したら、「探偵たちが社会を支配するパラレル・ワールドの英国」「特権階級の探偵士」とか書いてある。何だかちょっと面白そうだなぁ。いつか読んでみたい。・・・いつになる事やら。


「誰の眉?」  吉村 達也
 五歳の梨田健太が、公園で遊んでいるところを連れ去られた。居合わせた子によると、犯人は自分の眉を指さして「ダリノマユ?」と聞いたそうだ。父親・充は目撃証言から、犯人は自分の父親・竣蔵であると確信して警察ではなく精神分析医で名探偵の氷室想介に相談する。

 入り口であるタイトルの野暮ったさにちょっと期待したけど、一文目の「ダリノマユ?」にズコーッと来た。え、なに、有栖川有栖先生と仲いいの?そうでないと、この無理やりな「ダリノマユ」は不自然過ぎでしょ。竣蔵が氷室をヒムラと間違えたってシーンもねじ込んだ感があるし、「火村」という字を想像したという指摘まで怪しく見える。ちょっと吉村先生、お遊びが過ぎますよ。氷室想介が氷室京介っぽくて笑えるっていうのがどうでもよくなるくらい、お遊びが過ぎますよ。
 でも、『ダリの繭』のダジャレで眉をやたら強調しといて、ちゃんとそこに意味を持たせてあるのは脱帽。昔、若手作家のアンソロジーで西尾維新が乙一の『GOTH』繋がりで「ごすっ」という擬音から始めてたのを思い出したけど、やっぱ腕が段違いだ。
 本格推理というより心理描写メインの話だけど、それにしてもその理由で誘拐はないわーって思う。誰の眉か聞くだけなら良かった。でも、誘拐しちゃいかん。この浅さからも、「ダリノマユ」って言葉が使いたかっただけなのが伺える。


 なかなか豪華なメンバーだけど、普通の新書サイズに8人は多過ぎなんじゃないかなぁ。短さが効いてる話より、もうちょっと説明して欲しい話の方が多かった。半分がシリーズ物の話だから、魅力ありそうでその魅力が説明されてないキャラも多かったし。「トランスミッション」に至っては、是非長編で書き直してくださいと土下座したくなるほどのミステリー。作者さんの中には真実はあるんだよね?掲載された「野生時代」に、インタビューとか載ってないかな?
 「誘拐」っていうテーマだけでこれだけ特異な話が出来上がるのは凄いけど、身代金の受け渡しで場所がどんどん変わっていくタイプ、8編中3編は多いでしょ。長編だと臨場感が出そうだけど短編では、またこのパターンか、と思っちゃう。
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『あたたかい水の出るところ』  木地 雅映子
2017-04-11 Tue 00:46
あたたかい水の出るところ
木地 雅映子
光文社   2012.04.18
売り上げランキング: 951,987

 高3の「わたし」こと大島柚子は、銭湯「松の湯」をこよなく愛し、生き甲斐にしている。ある日いつも通り松の湯を堪能してから外に出ると、高そうなバイクが停まっていた。湯上りのテンションで調子に乗ってバイクにいたずらをしていると、持ち主の大学生・瀬田川福一と言い合いになる。
 和み系で癒し系の「わたし」は、家では恋愛至上主義で自分勝手な長女、神童だったために親の期待を過度に受け根暗な内弁慶に育った三女、朝早くから夜遅くまで働いて滅多に家にいない父、家事のほとんどを「わたし」に任せて妹の教育費のためにパートに勤しむ常に不機嫌な母との4人家族で、誰とも衝突しないようのらりくらりと生きていた。


 のほほんとした序盤に、小3の時に感じた地下を流れる温泉のうねりを感じた体験、サウナでトリップした体験が効いてるほんわか小説かと思ったら大間違いだった。友人に恵まれ、何も考えてなかった就職先も先方から望まれ、お風呂の事以外は何も考えないでぽや~っと生きている幸せそうな地の文のなのに、家庭のドロドロが重苦しい。無意識ながらそれを必死に包み込もうとしているように見えた。
 主人公は柚子だけど、核は母親かな。三女に過度の期待をし、家事のほとんどは柚子に任せ、八つ当たりし、挙句に就職したら家から通ってお金を入れろ。つまり家政婦兼搾取用の子になれってあからさまに言ってるのに、自分がどれだけ歪んだ事を言っているのか気付いていない。期待を掛けた三女の心が壊れつつある事にも気付かないで、三女のためだけに家族を動かそうとしていて、その醜さがじわじわと柚子の笑顔を塞いでいくようで恐ろしかった。
 柚子と福一が体験した世界、「悟り」ってやつかと思ったけど共有できるんならやっぱりどこかの精神世界に行ったんだろうか。そのトリップがあってさえ存在感が薄かった福一が迎えに来てくれたのは、忘れていたとはいえ若干唐突だったように思う。
 ファーストコンタクトは印象最悪で、後々惚れられるという王道に何か引っ掛かりを覚えるのは、柚子が福一のバイクにいたずらしたせいだろうか。お気に入りの銭湯に不釣り合いだからって理由だけでバイクにシャンプー垂らすとか、正直民度が低い。せいぜい、うっかりシャンプーこぼしたって程度にしていて欲しかった。セカンドコンタクトがトリップで、次がもう待ち伏せって展開が早過ぎる。
 さらに、あれだけあの不思議な世界に留まろうとした福一が急に心入れ替えて求婚っていうのも唐突過ぎて、もうちょっとワンクッション欲しい。求婚まで飛ばさないで、傍にいてくれってくらいだったら納得いったような・・・いや、やっぱ唐突だな。唐突と言えば、ゴミ捨て場で予言を告げて立ち去ったおばあさんも然り。あくまで個人的な好みなんだけど、不思議現象は柚子と福一の精神世界だけにしておいて、あとはあくまでリアリティが良かったかな。章題にある「魔法使いのおばあさん」は、平松さんでしたってオチの方が、平松さんの存在の面白さと有難さが際立つような気がする。
 でも、のらりくらりする柚子追い詰めていく母親から、福一が救ってくれて良かった。柚子の存在が福一にとっての救いになるようで、良かった。ずっと影の薄い父親だったけど、最後に柚子に居場所を作ってくれて良かった。あの家庭が出来上がった責任の一端は父親にもあるとは思うし、あの母親の元から柚子を連れて行ってからの離婚はかなり難しいだろうけど、せめて穏やかな余生を過ごして欲しい。

 作者名、数回調べてもまだ読み方を忘れる。「きじ かえこ」さんと読むそうだ。きっと後でこれを読み返した時もまた忘れてそうだと思って、ここに記しておく。
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