元司書による読書備忘録ブログ。思ったことは全部書き、何様気取りの感想だったり平気でネタバレしたりします。
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『話を聞く技術!』  永江 朗
2006-02-28 Tue 20:26
話を聞く技術!話を聞く技術!
永江 朗

新潮社 2005-10-15
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 私は人の話を聞くのが苦手。人の話を聞けないんじゃなくて、気付いたら自分の話をしちゃってるようなタイプ。人間としてあまり良くないよね・・・・。聞き上手っていう人が本当に羨ましいと思う。
 たまたま目についたこの本を、さっそく借りてみた。「話を聞くこと」を仕事にしている著名人へのインタビュー集。きっと普通の聞き方上手になるための本よりは楽しいに違いない。
 話を聞いたのは、黒柳徹子、田原総一朗、ジョン・カビラ、糸井重里、小松成美、吉田豪、河合隼雄、石山修武、松永真里、刑事の10人。6人は私でも知ってる人であり、その人たちの話を聞いている感覚で楽しく読めた。でも、楽しく読んでしまったためにあんまり「聞く技術」は学べなかったかもしれない・・・・。そうだなー。

「その人のことをもっと知りたいと思うこと」

 これは収穫だったかな。
 印象的だったのは、河合隼雄さん。私でも知ってる有名な心理療法家さん。彼の仕事ぶりが少し覗けたんだけど、やっぱ重いお仕事だなぁ。彼が「聞く」ことによって、患者の状況そのものを左右する。臨機応変すぎるために回答があいまいなことが多かったけど、そのぶん他の人よりも「聞く」ことへの大切さ、慎重さが伺えた。
 それから、田原総一朗さんの話なんだけど、彼は自分の番組の中で構成を打ち砕いて面白くしてくれる人として、「小林よしのり氏」と名前を挙げている。討論番組やら対談やらで散々言い合ってる2人だけど、やっぱ田原さんも認めるところのある人なんだ~とちょっと感心した。
 ところが読み進めていくと、田原さん、他の人は「○○さん」と呼んでいる。うーん、改めて嫌な人だ。確かに他の人は国会議員とかで、偉い人が多かったんだけどさー。インタビューというオフィシャルな状況なんだから、平等に言って欲しかった。
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『世界で一番の贈りもの』  マイケル・モーパーゴ
2006-02-27 Mon 21:46
世界で一番の贈りもの世界で一番の贈りもの
Michael Morpurgo Michael Foreman 佐藤 見果夢

評論社 2005-11
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 古い机を買った主人公は、引き出しの中から手紙を見つけた。読んでみると、第一次世界大戦中にイギリスの大佐だった男が妻に「クリスマス休戦」が起こったことを教える手紙だった。
 第一次世界大戦の初期、最前線の兵士達が自発的に休戦を決め、互いにクリスマスのお祝いをしたという実話に基づいた絵本。手紙は、ドイツ軍がイギリス軍に白旗を振るところから始まっている。それからお酒を飲み交わしたりケーキを分け合ったり、文学について語り合ったりサッカーをしたりと和やかなシーンが続く。
 乾いた心に潤いが欲しく、感動的な話を読もうとこんな絵本を手に取ってみた。ところが、何だかいまいち。もちろん素敵な話なんだけど、あまり感動を呼び起こされない。休戦が行われる前に、お互い戦ってたという部分が全く書かれていないからかな。戦争についてあまり知識がない私にはピンと来なかった。
 前日までは激しく殺しあってたとか、その辺のシーンの対比があれば号泣できそうな話だったのにな。私のイメージ力のなさが残念。
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『探偵ガリレオ』  東野 圭吾
2006-02-27 Mon 21:17
探偵ガリレオ探偵ガリレオ
東野 圭吾

文藝春秋 1998-05
売り上げランキング : 195697
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 今年の直木賞受賞作『容疑者Xへの献身』と同じシリーズの第1巻目。シリーズと言っても一話完結だからこれを先に読む必要はないらしい。でも図書館の『容疑者X~』は予約がたくさん入ってるから待ってる間に読もうかと。
 かなり期待して読んだんだけど、事件の状況説明がちょっとわかりづらかったかな。人の立ち位置、地理的なことなんかがちょっと。私はまさに「地図が読めない女」的な感じで、何度か読み返しても結局わからないことがいくつかあった。集中力に問題があるのか。
 警視捜査一課の刑事・草薙と物理学者・湯川のコンビが事件を解決する5編の短編集。後頭部が突然発火したり、海で火柱が上がったり、心臓だけが腐った死体、どうやって作ったかわからないデスマスク、幽体離脱した際の目撃証言など、事件そのものの発想が面白い。
 湯川サンの知識と分析力と閃きはさすが。一方、草薙サンは困ったらすぐにガリレオさんこと湯川サンに助けを求める。「もっと仕事しろよ」と思わず突っ込みたくなる。まあその辺は文章として書いてないだけで、きっと読者に見えないところでは努力してると思いたい。
 事件そのものに着目して人間性はあまり重視してないからか、内容は薄い。ひとつの事件をさらっと読める感じ。『黒笑小説』読んだ時も思ったけど、この作家さん、あんだけ重苦しい長編小説を書いているのにこんな軽快な短編もどんどん書く。まあどちらにしてもライトな話じゃないのは確かなんだが。
 さて、次は『予知夢』か。
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『スッキリ!-たった5分間で余分なものをそぎ落とす方法』  上大岡 トメ
2006-02-26 Sun 23:51
スッキリ!―たった5分間で余分なものをそぎ落とす方法スッキリ!―たった5分間で余分なものをそぎ落とす方法
上大岡 トメ

幻冬舎 2005-11
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 『キッパリ-たった5分で自分を変える方法』は大人気だったけど、こっちもなかなか人気みたい。いつの間にか自分に付着した余分なもの、見栄とかプライドとか偏見とかそういうものを脱ぎ去ろうというコンセプトの本。
 当たり前すぎることが書いてあるようで、やってみようかなという気にさせられるのが上大岡さんのすごい所だと思う。1テーマに4コママンガが付いてるけど、そこから実行している作者が見える気がするのがいい。前向きに生きよう系の本って大体「言うは易し」って思ってしまうけど、このマンガで「私もやってみようかな」って思えるもん。
 問題は、図書館から借りた本なんで返すと忘れてしまうとこかな。かといって買って手元に置いておくほど、自分を変えたいと思ってるわけじゃないしなぁ。私のような人間は、一生成長しないに違いない。
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『朝びらき丸東の海へ-ナルニア国ものがたり3』  C.S.ルイス
2006-02-26 Sun 19:33
朝びらき丸 東の海へ (ナルニア国物語)朝びらき丸 東の海へ (ナルニア国物語)
ポーリン・ベインズ 瀬田 貞次

岩波書店 2005-07-09
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 ナルニア国ものがたりシリーズ3冊目。今回、ナルニアの世界に行くのは次男のエドマンド、次女のルーシィと、いとこのユースチス。ナルニアの王となったカスピアンと共に、東を目指す航海をする。
 1巻と2巻は「戦争」だったけど、今回は「冒険」。親戚の家から突然ナルニアの海に引き込まれた3人は、カスピアン王の船に引き揚げられる。カスピアン王は、ナルニアのミラース王時代に東の海を探検する口実で追い払われた7人の卿を探す旅の最中だった。エドマンドとルーシィは嬉々として、ユースチスは嫌々ながら、この旅に同行することになる。
 その旅でユースチスが竜になってしまったり、何でも金に変えてしまう川を発見してカスピアンが国益にしようとしたり、「のうなしさん」達のためにルーシィが魔法使いの本を覗き見に行くなど、それぞれ心の内にある醜さを垣間見る事件があるのが印象的。ユースチスは途中まで独善的な嫌な奴だったんで、お約束にも精神的に成長した。エドマンドは過去に大きな罪を犯してアスランに赦された身だから、この巻ではわりといい子。
 今回アスランは、彼がルーシィ達の世界でも存在すると教える。ただ、違う名前で呼ばれるそうだ。それが誰なのかはこの本では教えないけど、誰のことを指すのかは有名な話だというのは前知識で知っていた。読む前は大して気にならなかった事柄だったけど、ここまで読んでそんなこと言われると知りたくなってくる。全巻読めばわかるかなぁと思ってたけど、私は誘惑に勝てずにインターネットで調べてしまった。なるほどねぇ。言われてみれば。って、こういうやり方って良くないんだろうなぁ。
 アスランによると、ルーシィたちはもうナルニアには来れないんだそうだ。成長しすぎたんだって。大人の読者としては悲しい決まりごとだ。とはいえ、次の巻でもルーシィたちが登場するという調べはついてる。って、大人って楽しみを先にとっておくことができないんだなぁとしみじみと情けなくなってしまう。
 1952年出版。アマゾンの画像は新装版。
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『王国 その2 痛み、失われたものの影、そして魔法』  よしもと ばなな
2006-02-21 Tue 21:55
王国 その2 痛み、失われたものの影、そして魔法王国 その2 痛み、失われたものの影、そして魔法
よしもとばなな

新潮社 2004-01-30
売り上げランキング : 7836
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 読み始めた本は面白くなくても最後まで読み通す主義。主義って言うか意地かな。評価の高い作家さんなら、なおさら。よしもとばななは私にとって、その代表的存在だと思う。いつか私にも理解できるかもしれないと、がんばって読み通している。
 というわけで、『王国』の2巻目を読んだ。以前一緒に暮らしていた祖母と似た存在だった楓がいなくなり、突然ホームシックになって生活が乱れてしまう主人公が描かれている。
 主人公がその感性を持って色んなことを丁寧に語り、言い方を変えて何度も表現する。感性で描かれたような小説であり、大きな事件もなければ人間同士の衝突もない。退屈な小説だとしか思えない。でも何でか人気なんだよなぁ。私って感受性弱いのかな?
 この巻はこれといったストーリーもなく、雫石の毎日だけ。大きな出来事はなく、小さな出来事ばかり。その小さな出来事を大きく扱う点がよしもとばななの才能でもあり、私がつまらないと感じるところでもある。
 1巻では雫石は、既婚者の真一郎くんと不倫関係になる。2巻では真一郎くんは離婚するけど、だからといって雫石と結婚したいと言うこともなく、これまで通りの関係が続く。でも2人は深く愛し合っている。どこにも向かわない関係のままなんだろうか?浮世離れしている2人とはいえ、時々会うだけで満足するというのは恋愛なのかな?生活の基盤を同じにしたいと思わないんだろうか。その辺りは書かれていない。
 次巻に続くそうだから、勝手に色々想像するのは控えたい。あくまで「小説」なんだから、思ったとおりの幸せ街道を行くとは考え難い。フィクションであり、そう好きじゃない話であっても、やっぱり最後は幸せに終わってほしいと思う。
 ところで、よしもとばななの会話文って不自然に感じる。何というか、正しい日本語って感じ。正しい日本語で話す人がそう多くいるはずもなく、実際はそれぞれの環境や個性が滲み出るもんだと思うんだけどな。トーンが上がる様子もなく、淡々と正しい日本語を話す人物達はちょっと不気味。
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『王国 その1 アンドロメダ・ハイツ』  よしもと ばなな
2006-02-20 Mon 23:50
王国―その1 アンドロメダ・ハイツ―王国―その1 アンドロメダ・ハイツ―
よしもと ばなな

新潮社 2002-08-22
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 山で祖母と2人、野草を使ったお茶を売って暮らしていた女性が都会で1人暮らしをすることになる。まずその主人公の名前「雫石(しずくいし)」でかなり引いた。
 彼女が山から下りて働くことになった所は、物に触れたら持ち主のことがわかるという弱視の超能力者。『サイコメトラーエイジ』を思い出さずにはいられない。超能力者のパトロンはホモの恋人。おばあちゃんは偉大な人。他にも「とてもいい人」がわんさか出てきて、よしもとワールド全開だった。
 でもこれは、これまで私が読んだ初期の代表作よりは面白かったかな。話がだらだらせずに展開していったからだと思う。
 よしもとばななは表現を大切にする作家で、ひとつの事柄を色んな言葉を使って丁寧に表現する。私は完結に適切に表現した密度ある文章が好きだから、よしもとばななのように淡い文章は疲れるんだよね。
 それと、よしもとばななのキャラクターに魅力を感じないのは私だけ?「素朴」という魅力はある。ただ、なぜ彼女達に好意を寄せる男性がいるのか。そこらへんを書かずに恋愛を描くから、どうも根拠の薄いロマンスだらけの恋愛に見える。彼女達は常にナチュラル。ナチュラルも20越すとダサいだけだと思うんだけどなぁ。自然体な主人公に惹かれる男性という状況に、読者は食いつくんだろうか?そういえば、よしもとばななが好きな知人が「悪い人が出てこないのがいい」と言っていた。『GOTH』読んで喜んでるような私には、美しすぎて理解できない世界なのかもしれない。
 女性から大きな支持を得ているよしもとばななだけど、改めて読んでもやっぱ私は嫌いだな。何を言ってるかわからない。以前読んだ雑誌で、同じくよしもとばななが苦手な人が「女性のとりとめない話をだらだらと聞いた感じの読後感」と表現してたけど、的を射てるなぁと思った。色々あって久々に読んだけど、印象は相変わらず。
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『カスピアン王子のつのぶえ-ナルニア国ものがたり』  C.S.ルイス
2006-02-20 Mon 15:45
カスピアン王子のつのぶえ (ナルニア国物語)カスピアン王子のつのぶえ (ナルニア国物語)
ポーリン・ベインズ 瀬田 貞二

岩波書店 2005-07-09
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 1作目で活躍した4人きょうだいが数年後、再びナルニア国に行くことになる。
 ナルニアはこの世界とは時間の流れが違うらしく、以前行った時から数百年が経っていた。そこは人間が支配し、フォーンや小人や木の精、しゃべる動物達の存在は否定され、忘れ去られていた。
 ナルニア国を支配するミラース王は兄王を殺して王座に着いていた男だったけど、世継ぎが生まれたために第一王位継承者である甥のカスピアン王子を殺そうと企む。難を逃れたカスピアン王子はかつてのナルニア国に住んでいた生き物達の末裔と出会いった。彼らと共にナルニア国を取り戻そうと決意した王子は国王軍と戦うが、苦戦を強いられて追い詰められる。反乱軍のカスピアン王子達は最後の手段として伝説のつのぶえを吹いてみると、現れたのは伝説の4人きょうだいだった。そしてアスランも、再びナルニアに姿を現す。

 2作目も素晴らしかった。これが噂の『ナルニア国物語』か~としみじみと思ってしまう。40年の歴史は伊達じゃないね。個人的には、ねずみのリーピチープの騎士っぽい話し方が結構好きだ。それからリーピチープと彼の一族のの騎士道精神もいい。こういう端役にも気を配っているルイスはさすがだと思う。
 ところでこの話の最後に、長男のピーターと長女のスーザンはもう大きくなりすぎたためにナルニアには来れないという話があった。やっぱ大人になるとつま弾きされるもんなんだなぁ。
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「王国」シリーズ  よしもと ばなな
2006-02-20 Mon 00:15
『王国 その3 ひみつの花園』
『王国 その2 痛み、失われたものの影、そして魔法』
『王国 その1 アンドロメダ・ハイツ』
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『ライオンと魔女-ナルニア国ものがたり1』  C.S.ルイス
2006-02-13 Mon 22:59
ライオンと魔女 (カラー版 ナルニア国物語)ライオンと魔女 (カラー版 ナルニア国物語)
C.S.ルイス

岩波書店 2005-05-27
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 第1次世界大戦中という設定で、4人きょうだいのピーター、スーザン、エドマンド、ルーシィは田舎の豪邸に疎開してきた。豪邸を探検中、ルーシィは衣装ダンスの奥が異世界につながっていることを発見する。そこは白い魔女が支配し、常に冬しかないナルニア国。神話や伝説の中の生き物が住み、人間の方が神話の中の生き物という世界だった。
 2度目にはルーシィとエドマンドだけがナルニア国に行くことができ、3度目はきょうだい全員が行く。そしてナルニア国を救うために、偉大なライオン、アスランに会いに行く話。
 トールキンと共に近代ファンタジーを引っ張っていった人だけど、やっぱ凄い。訳もすばらしい。やや古い感じがするけど、そこがまた長く読み継がれた歴史を感じさせられる。ほぼ原文に忠実なんだろう。ちょこちょこ英語独特の表現があって、もしかしたら子供が読んだら不自然に感じるかもしれない。言語表現って文化で違うもんだし、大人目線から見たら素晴らしい文学ほど原文に忠実であってほしいと思う。
 ファンタジー文学といえばイギリスで、日本ではいいファンタジーはなかなか生まれないのは残念。日本ではマンガっぽい絵のライトノベルがせいぜいか。風土とか文化とかが関係あるのかな?空想の生き物からして違うからなぁ。ヨーロッパはユニコーンとかドリアードとかフェアリーとか。日本は河童や天狗といったところか。日本人が無理してヨーロッパテイストにしたところで、所詮ライトノベル程度のものにしかならないのは仕方ないのかもしれない。
 ファンタジー嫌いの上司に「これだけは面白いと思った」と言われて読んだけど、その上司には感謝したい。
 素晴らしいファンタジー文学でありながら、あまりに想像力豊かで壮大な作品であるため、今まで映画化が困難であるとされてたんだって。それを世界のディズニーの映画化公開。観たいけどちょっと怖い。

 1950年刊。日本では1966年に和訳され、出版。アマゾンの画像は新装版。
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『シークレッツ』  ジャクリーン・ウィルソン
2006-02-13 Mon 19:04
シークレッツシークレッツ
ニック・シャラット 小竹 由美子

偕成社 2005-07-25
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 イギリスの児童文学といえばファンタジーという勝手な偏見を持っていたけど、これは家族と友情の話。2人の女の子が主人公で、環境が全く違う2人が出会い、親友になる。
 2人の日記を交互に読み進める形式になっていて、どちらも頭が良くて、やや稚拙ながらも自分の考えを持っている子たち。決して絶望することなく生き生きと展開していって面白かった。
 トレジャーはダウンタウンに暮らしているクールな女の子。義父の暴力のために母親を置いて家を出ることなり、無償の愛を注いでくれる祖母と一緒に暮らせるようになって喜ぶ。そのダウンタウンの暮らしは、一般的な日本人である私にはあまり理解できないような生活っぷりだった。うーん、愛に対してフリーダムすぎと言うか・・・・。
 もう1人の主人公、インディアは上流階級の子。母親が有名子供服のデザイナーで毎日忙しく、娘を理解しようとしていない。それどころか、太っていて自分がデザインした服が似合わない娘を疎んじている。父親は気分屋で、娘をかわいがったり突然突き放したりする。インディアはあまり社会性がなく、ちょっとイタイ女の子で、アンネ・フランクを尊敬している。
 たまたま出会って仲良くなった2人だけど、突然トレジャーの実母と義父がトレジャーを迎えに来ることになり、インディアは彼女を屋根裏部屋へかくまった。ところがトレジャーは誘拐殺人に巻き込まれたと思われ、大きな騒ぎになる。いくつかの問題をどう解決して、どういう結末になるのかとやや不安だったけど、最終的にはハッピーエンドでほっとした。
 主人公の2人は、共に親の愛情に恵まれていない。年齢より早熟で、何だか今時感が漂っている。オブラートに包むことなく、年相応よりちょっと大人びてるけど無理がないように表現されていて驚いた。
 主人公達と同年代の人に読んで欲しいかは、ちょっと微妙なところだなぁ。不潔な感じはないように表現されつつも、ダウンタウンの生活ってやっぱ乱れてる。10代のシングルマザーが数人出てくるし、トレジャーの祖母は父親が違う子供をたくさん産んでいる。インディアの父親も不倫してるっぽいし。すごい社会だなと思った。
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『続弾!問題な日本語-何が気になる?どうして気になる?』  北原 保雄
2006-02-02 Thu 23:40
続弾!問題な日本語―何が気になる?どうして気になる?続弾!問題な日本語―何が気になる?どうして気になる?
北原 保雄 いのうえさきこ

大修館書店 2005-11-03
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 ベストセラーとなった『問題な日本語』の第2弾。今回は、読者から送られてきた「気になる日本語」に答えるという形式。今時の、いわゆる「若者言葉」が多く集まっていたため、とても身近な言葉達だった。
 これを読んでいて、用法を間違えてると知って改善する人間はいるんだろうか。ちなみに私も「ら抜き言葉」普通に使う。あれはもう浸透したと思ってた。でも本書によると、まだ正しい日本語とは言えないそうだ。まあ確かに、お年よりは厳しいね。うちの上司も許さないし。尊敬語と可能を使い分ける、便利な用法だとしか思えないんだけどな。
 2~3点、私も使ってる言葉があったけど、客相手の時は気をつけようと思ったっきり忘れてしまってる(汗)。ま、結局そんなもんだよね。とりあえず、勉強になったような気はした。
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