元司書による読書備忘録ブログ。思ったことは全部書き、何様気取りの感想だったり平気でネタバレしたりします。
スポンサーサイト
-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

別窓 | スポンサー広告 |
『アウシュヴィッツを越えて-少女アナの物語』  アナ・ハイルマン
2005-09-30 Fri 21:03
アウシュヴィッツを越えて―少女アナの物語アウシュヴィッツを越えて―少女アナの物語
Anna Heilman 平戸 久美子

東洋書林 2005-05
売り上げランキング : 135764
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 アウシュビッツから生還したユダヤ人の手記。
 悲惨さと相対させたいからか、単なる回想か、前半がホロスコート以前の平和な日常がだらだら続いていてちょっと飽きてきた。そんな倦怠感の中、突然ユダヤ人虐待の時代の描写に入る。
 実際そうだったのか、あえてそういう書き方をしているのかはわからないけど、強制労働のことが主で、虐待の記述は少ない。それでいて、収容所内の「選別」でガス室送りになる人を見送ったり、死と隣り合わせでそれを受け入れるしかなかった状況を淡々と描いてあった。
 改めて、私ってユダヤ人虐待についてほとんど知識がないと悟った。実は『アンネの日記』も『夜と霧』も読んでない。重苦しそうだから読むの避けてたんだけど、常識レベルにさえ達してない自分が情けなくもある。いつか読んでみなきゃなぁ。
スポンサーサイト
別窓 | [海外の作家]海外 その他の作家 | コメント:0 | トラックバック:0 |
『こんな国語辞典は使えない』  夏木 広介
2005-09-16 Fri 23:18
こんな国語辞典は使えないこんな国語辞典は使えない
夏木 広介

洋泉社 2005-06
売り上げランキング : 377892

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 岩波書店の辞書や広辞苑など、数種類の辞書のおかしな点を挙げた本。
 用例がないだの、おかしいだの、意味の説明の仕方がおかしいだの、屁理屈や揚げ足取りが満載だった。
 うーん、国語学系の批判本はどうしてもこうなる運命なのかな。「国語」や「言語」って非常に脆弱なものだから、解釈の違いとか時代・地域の違いとかによって揺らぐもの。国語辞典はそれを型に収めようとしてるから、やっぱり編集者によって違いは出てくるものじゃないかな。それをいちいち指摘していくのは、とても退屈な話だった。
 この作者は、単語の意味は自分が思った通りの説明でないと気がすまないんじゃないだろうか。言語はニュアンス。正確さを求め、強要するなんてナンセンスだと思った。
別窓 | [な行の作家]な行その他の作家 | コメント:0 | トラックバック:0 |
『しろのあお』  上大岡 トメ
2005-09-15 Thu 20:02
しろのあお 小学生に学ぶ31コのことしろのあお 小学生に学ぶ31コのこと
上大岡 トメ

飛鳥新社 2005-03-26
売り上げランキング : 205035
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 ベストセラーとなった『キッパリ!』の作者が、『キッパリ!』の前に連載していたもの。
 小学生の「あお君」を主人公に、小学生の頃いかに等身大に、前向きに生きていたかをマンガを描き、その後にエッセイをちょこっと。その繰りかえし。
 ささーっと読めたけど、浅いよなぁ、このジャンル。これで元気が出たとか前向きになれそうとか、そういう感じはしなかった。私だけでしょうか。
 『キッパリ!』に続いてこの本も人気だけど、『キッパリ!』の方が生活に則して面白かった。
別窓 | [か行の作家]か行その他の作家 | コメント:0 | トラックバック:0 |
『天帝妖狐』  乙一
2005-09-05 Mon 15:12
天帝妖狐 (ジャンプジェイブックス)天帝妖狐 (ジャンプジェイブックス)
乙一

集英社 1998-04
売り上げランキング : 310577
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 『天帝妖狐』は改版を読んだけど、初版は話が全然違うと聞いて読んだ。なるほど、全然違う。
 ややホラーテイスト。こっくりさんに呪われて、怪我をするたびに徐々に自分の体が別のものに入れ替わっていく話。基本は改版と同じ。
 以前読んだ、改版『天帝妖狐』はあんまり好きじゃない。嫌な人ばっか出てくるんだよね。いい人は数人。読後に嫌な感じが襲ってきて、1回しか読んでない。一応持ってはいるけど、人に勧めたことはない。同時収録の『A masked ball』は好きだけどね。
 というわけで、改版前がさらに嫌いな感じだったら嫌だなぁと思いつつも読んでみたんだけど、これがなかなか・・・・。何で書き換えたんだろうなぁ。初版の方が悲しさが尾を引く感じでいいと思うんだけど。
 初期の頃の作品だからか、まだ絶賛するほどのものじゃない。でも、これ書いた時の乙一が10代と思うと、乙一尊敬度が上がります。狐と杏子ちゃんとの会話が、孤独感を煽ってていい。何か悲しい小説だったかな。
別窓 | [あ行の作家]乙一 | コメント:0 | トラックバック:0 |
『おぞましい二人』  エドワード・ゴーリー
2005-09-04 Sun 23:18
おぞましい二人おぞましい二人
エドワード・ゴーリー

河出書房新社 2004-12-21
売り上げランキング : 38255
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

 なんていうか、なんていうか、なんていうか・・・・。おぞましいっていうか、こういう風に育った人間が悲しい。
 大人向けの絵本なんだけど、リトグラフっぽい独特の線画で、ある男女が出会って殺人を繰り返し、捕まって獄中で死ぬまでを描いてる。とにかく異様な絵本。話の進め方が、淡々どころじゃない。どこにも感情が感じられなくて、何を感じながら読んだらいいのかちょっと戸惑う。終わり方がまたすごい。男は早死にして、女は牢屋の壁を一生舐めつづけて死んだというラスト。その行為に説明も感情もなくて、絵空事のような、それでいて挿絵を凝視してしまうような。これが実話に基づいてるというから、うすら寒い感じが増す。
 何が言いたいのかわからない。でも、何か伝えようとしている気がする。そこが強く気になる理由なのかもしれないなぁ。すごい絵本を読んでしまったという気分。
別窓 | [海外の作家]海外 その他の作家 | コメント:0 | トラックバック:0 |
| よむよむ記 |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。